難病患者さんと共に

米国でのALS治療薬承認を受けて横田隆徳教授がコメント

2023年4月26日

東京医科歯科大学病院 脳神経内科  教授 横田 隆徳先生
                  助教 石黒 太郎先生

「核酸」という人体にとって重要な物質を用いた「核酸医薬品」を開発し、さまざまな病気の治療に役立てようと研究を進めている東京医科歯科大学病院脳神経内科の教授・横田隆徳先生と助教・石黒太郎先生が、NHKの取材に協力しました。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬「トフェルセン」が2023年4月25日に米国で承認されたことを受けてコメントしました。
横田先生は、この薬が米国で承認されたことを評価し、日本ではまだ未承認のため使用できない状態であるため、いち早く患者さんの元に治療薬が届けられるような社会的対応を呼びかけました。

詳細ページ NHK NEWS WEB


東京医科歯科大学脳神経内科 横田隆徳教授(右)、石黒太郎助教(左)

生まれつき免疫機能が弱い希少難病「PID(原発性免疫不全症)」の記者会見

2023年4月6日

東京医科歯科大学病院 小児科
(大学大学院小児地域成育医療学講座教授) 金兼 弘和

希少難病・PIDの認知向上により早期診断の促進と治療環境の改善を目的とする国際的な啓発活動「World PI Week」が毎年4月22日~29日の期間で開催されていますが、これに先駆けて、2023年4月6日、メディア関係者に向けての講演会があり、東京医科歯科大学大学大学院小児地域成育医療学講座教授の金兼 弘和先生が講演しました。

PIDは、先天的に免疫系細胞のいずれかに欠損や異常があるため生じる疾患の総称です。異常を来した免疫担当細胞などの種類や部位により400以上の疾患に分類されますが、それぞれが非常に希少な疾患です。PIDの特徴は、「気管支炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎」を繰り返すことで、多くの症状は一般的な感染症の症状であることから見逃されてしまうケースが多いと考えられています。

このため、一般生活者向けにPIDの基本情報、特徴的な症状、治療方法を分かりやすく伝えるPIDに関するサイト「くりかえす気管支炎・肺炎・中耳炎ナビ」を2023年3月下旬に開設し、金兼先生も監修協力しています。PIDという疾患についての解説、原因や治療について、ご自身のPIDの可能性をチェックするための「PIDチェックシート」や、患者さんの声などを紹介していますので、ぜひご覧ください。

武田薬品工業株式会社運営 くりかえす気管支炎・肺炎・中耳炎ナビ
https://www.takeda.co.jp/patients/pidnavi

生まれつき免疫機能が弱い希少難病「PID(原発性免疫不全症)」の記者会見