特任教員紹介

本プログラムにて教務を担当する特任教員の先生方をご紹介します。

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本多 和樹 特任教授専門分野:睡眠科学

本多 和樹 特任教授専門分野:睡眠科学

担当(専門)分野の概要

睡眠科学は脳科学の一分野であり、眠りのしくみを科学的根拠に基づいて明らかにしようとする学門です。
睡眠科学では、睡眠覚醒リズム機構、睡眠覚醒の神経機構および液性機構に関する基礎的研究が行われています。 我々は一生の約3分の1にあたる時間を眠りに費やしています。睡眠は単に脳が活動を停止しているのではなく、記憶の整理、脳の修復、ホルモン分泌、免疫力回復など積極的に機能しています。
しかし、眠りが何らかの原因で阻害され睡眠障害が起こると、睡眠不足による眠気が重大な産業事故や交通事故の危険性を招く場合があります。また、最近非常に問題となっている睡眠時無呼吸症候群では高血圧等、様々な合併症が懸念されています。
睡眠医療では、睡眠障害に対する早期診断技術や新規治療法の改善が求められ、生理的な睡眠を誘発・維持できる薬剤の新規開発が期待されています。


私の具体的な研究テーマは、
1)新規睡眠関連標的分子の探索、
2)遺伝子変異動物モデルによる睡眠異常の解析、
3)睡眠行動と摂食行動をつなぐ物質の生理的役割、
4)睡眠障害動物モデルの作成とその応用、
5)特殊な眠りを持つ動物の睡眠解析、であります。


ポストゲノム時代に入った現在、個体固有の機能や特性について、行動科学的に評価することが重要となってきています。睡眠行動について、遺伝子レベルから行動レベルまでを包括して理解し、睡眠覚醒調節機構を明らかにしていきたいと考えています。

人材養成プログラムへの期待

生体材料工学研究所は医学系、歯学系および生命科学系の研究科と近接しており、工学系研究所として医学、歯学、生命科学と密接に連携して人材養成ができる環境にあります。
本プログラムでは生体材料工学研究所の全研究分野が連携することで研究所全体が結束し、教員全員が一致協力して真摯に人材養成に取り組んでいます。
本人材養成プログラムの理念を基に、国際性が豊で、医学、歯学、工学、薬学の幅広い知識を修得した人材を輩出し、積極的に医歯工薬の連携による人間環境医療工学の進展に貢献したいと考えております。



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