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新発想で次世代を担う人材を育成するプログラム

山下 仁大 教授
プロジェクトリーダー:山下 仁大 教授
東京大学大学院を修了。工学博士。東京都立大学工学部助教授を経て、1999年より現職。

国内の現状では産業界の研究を支えているのは大学院修士課程修了者であり、修士課程での教育は極めて重要であるにもかかわらず研究指導に重点が置かれ、統一的な思想に基づいた系統だった教育が行われているとは必ずしもいえません。近未来に理想的な医療環境を構築するための基礎技術を修得し発展的に実用展開できる人材の養成を修士課程レベルで行う必要があると思われます。また、わが国は、ゲノム、ナノテクノロジーなどの技術を早い段階で保有していながら、このような概念を提唱することが出来ないために、国際的イニシアチブを取ることができませんでした。日本は医療工学のほとんどの領域においてアジアをリードしていますが、アジア各国の猛追を受けており、わが国がアジアのリーダーの地位を維持するためには、優秀な人材を社会に送り出し、日本の主導権を不動のものにする必要があります。このためには、国際的視野を備え、医学、歯学、工学の知識及び研究技術を修得した修士課程レベルの人材の養成は不可欠です。

このような状況を鑑み、主に本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程学生、希望に応じて他大学修士課程、博士課程の学生、企業からの派遣学生を対象に、バイオナノテクノロジー融合領域を基盤とした、近未来に必要な理想的医療環境を構築するための基礎技術を修得し、自力で発展的に実用展開できる人材を養成し、産業界、研究機関へ供給することを本プロジェクトの目標としています。人材養成開始後3年目には修士課程レベルの人材を20人、5年後には50人を養成します。人材養成を通じて、日本の医療産業における活力を高めるために必要な人材を輩出し、開発研究の裾野を広げ、これらの国内生産の拡大を支援し、国際的優位性を確保することを目指します。また、高齢社会、高度医療社会を支える高度医療技術の進展をもたらし、QOLを高めることも貢献できることを確信しております。

医歯工連携人材養成の概略


養成対象者

本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程大学院生の希望者の中から、専門分野と能力を考慮したうえで、人材養成プログラム運営委員会の面接によって選考します。本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の博士課程の大学院生、他大学の修士課程・博士課程大学院生および企業からの希望者に対しては、希望があればこれに準じて選考します。文系出身者に対して次の2つの受入ルートを設けます。本学医歯学総合研究科の入学試験では英語のみを課しており、文科系出身の学生の入学が可能です。また、企業で医療工学の知識を必要とする文系出身者も受入可能です。修業年限は、本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程学生は2年、他大学修士課程学生は2年、博士課程学生及び企業からの派遣学生は1年とします。

修了要件

他大学修士課程学生、博士課程学生及び企業からの派遣学生は、講義科目、演習(実習)科目を履修し、試験に合格した場合単位を与え、全単位の2/3以上を取得した場合、修了証を発行します。ただし、武者修行的派遣及び企業インターンシップについては希望者の中から優秀な人材を選考し行うため、必修単位とはしません。本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程大学院生については、以上に加えて本学規定の修士課程修了単位を取得した場合に、本プログラムを修了したものとし修了証を発行します。



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