「疾患関連リン脂質の新規測定技術の開発」【佐々木雄彦 教授、佐々木純子 准教授】
東京医科歯科大学難治疾患研究所病態生理化学分野 大学院医歯学総合研究科脂質生物学分野の森岡真技術補佐員、山本利義技術補佐員、佐々木純子准教授、佐々木雄彦教授の研究グループは、秋田大学、神戸大学、愛知県がんセンターとの共同研究で、疾患関連リン脂質群であるホスホイノシタイドの包括解析法を世界に先駆けて開発しました。この技術を、がん抑制遺伝子を欠損する発がんモデルマウスに適用し、がんに特有なホスホイノシタイドバリアントを見出し、また、ホスホイノシタイドがエクソソームに含まれて細胞外に放出されていることをつきとめました。この研究は文部科学省科学研究費補助金(基盤A・B)、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)『疾患実態を反映する生体内化合物を基軸とした創薬基盤技術の創出』ならびに文部科学省科学研究費補助金(新学術領域・脂質クオリティが解き明かす生命現象)の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Nature Communications誌に、2022年1月10日にオンライン版で発表されました。
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