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研究成果・プレスリリースFINDING / PRESS

研究成果・プレスリリース

「損傷した肝細胞を排除する仕組みを発見」【仁科博史 教授、宮村憲央 助教】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所の仁科博史教授、宮村憲央助教の研究グループは、本学大学院医歯学総合研究科の小川佳宏教授(九州大学大学院医学研究院兼任)、東京大学分子細胞生物学研究所の宮島篤教授、神戸大学医学系研究科の鈴木聡教授、山口大学大学院医学系研究科の坂井田功教授、新潟大学大学院医歯学総合研究科の寺井崇二教授との共同研究で、損傷した肝細胞を排除する仕組みを発見しました。この研究は、文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「細胞競合」、公益法人上原記念生命科学財団などの支援の下で行われたもので、その研究成果は、国際科学誌 Nature Communications に、2017年7月6日午前10時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「がん転移に深くかかわる上皮間葉転換を制御するマイクロRNAの機能を解明」【稲澤譲治 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子細胞遺伝分野の村松智輝助教、稲澤譲治教授と京都府立医科大学大学院医学研究科消化器外科学 平本秀一大学院生、大辻英吾教授、ならびに、山梨大学医学部外科学講座第一教室 市川大輔教授らの研究グループは、独自のEMT可視化システムとマイクロRNAライブラリーを組み合わせることにより、上皮間葉転換(EMT)を制御するマイクロRNA(miRNA)を同定しました。この研究は、文部科学省新学術領域研究(15H05908)「がんシステムの新次元俯瞰と攻略」、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「次世代がん医療創生研究事業」(P-CREATE)などの支援のもと遂行され、その研究成果は、国際科学雑誌 Scientific Reports(サイエンティフィック リポーツ)に、2017年6月21日にオンライン版で発表されました。

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「オートファジー細胞死の生体での役割」【清水重臣 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究の荒川講師、清水教授らの研究グループは、大阪国際がんセンター・研究所の辻本研究所長らの研究グループと共同で、オートファジー細胞死の生体での役割をつきとめました。この研究は文部科学省科学研究費補助金などの支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌 Cell Death & Differentiation に、オンライン版で発表されました。

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「がん悪化や炎症を主導するマクロファージの源となる細胞を発見」【樗木俊聡 教授 】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所・生体防御学の樗木俊聡教授らの研究グループは、東京医科歯科大学で行った研究成果として、ヒト単球のみを生み出す源の細胞を発見しました。この研究成果は、国際科学誌Immunity(イミュニティ)の2017年5月16日付オンライン速報版で公開されます。

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「人工知能を用いた病理画像解析で国際コンペティションで入賞」【石川俊平 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所・ゲノム病理学分野の石川俊平教授、河村大輔助教、福田圭佑技術補佐員らの研究グループは東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 原田達也教授との共同研究により、人工知能技術であるディープラーニングを用いて、病理組織画像からがん細胞を高精度に判定するアルゴリズムを開発し、これを用いた国際コンペティションCamelyon17において乳がん患者のリンパ節転移の判定精度で世界4位に入賞しました。日本国内の参加チームでは唯一の入賞になります。この研究は行われたものです。コンペティションの結果は、2017年4月18日付で国際生物医学イメージングシンポジウム(ISBI2017)のCamelyon17ワークショップで発表され、HP上で公表されました。

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「急性リンパ性白血病におけるL-アスパラギナーゼ投与時のオートファジー作用の解明」【稲澤譲治 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子細胞遺伝分野の井上純講師、稲澤譲治教授ならびに同・疾患バイオリソースセンターの?橋寛吉特任助教(現・浜松医大診療助教)らの研究グループは、急性リンパ性白血病においてオートファジーを阻害することで既存の抗がん薬 L-アスパラギナーゼの効果が増強することを同定しました。この研究成果は、文部科学省科学研究費補助金、文部科学省新学術領域研究「がんシステムの新次元俯瞰と攻略」、基盤研究(C)「オートファジー活性を基盤とした新たな癌治療戦略の確立」の支援のもと遂行され国際科学雑誌 Oncogene (オンコジーン)に、2017年3月27日午後4時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「癌再発に深く関わる癌幹細胞が診断薬5-ALAによる検出を免れる特性を発見」【田賀哲也教授 椨康一助教】

東京医科歯科大学 難治疾患研究所 幹細胞制御分野の田賀哲也教授、椨康一助教、Wenqian Wang大学院生らの研究グループと、東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の小倉俊一郎准教授らの研究グループは共同で、難治性の癌である悪性脳腫瘍などの術中診断薬(腫瘍細胞検出薬)として用いられている5-アミノレブリン酸(5-ALA)による検出を、腫瘍再発に深く関わる癌幹細胞が免れていることを明らかにし、癌幹細胞の代謝特性の解析から既存の鉄キレート剤デフェロキサミン(DFO)との併用で癌幹細胞の検出が可能になることを発見しました。この研究は文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「癌幹細胞を標的とする腫瘍根絶技術の新構築」などの支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Scientific Reports(サイエンティフィック リポーツ)に、2017年2月7日午前7時(英国時間)にオンライン版で発表されました。

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「マクロファージがつくる不飽和脂肪酸が、炎症を収めるのに重要であることを発見」【大石由美子 准教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所 細胞分子医学分野(テニュアトラック研究室)の大石由美子テニュアトラック准教授の研究グループは、カリフォルニア大学サンディエゴ校のChristopher K.Glass教授、Nathanael J.Spann博士、筑波大学の島野仁教授、松坂賢准教授、千葉大学の真鍋一郎教授、ソーク研究所の Alan Saghatelian 教授との共同研究で、マクロファージがつくる抗炎症性不飽和脂肪酸が、炎症応答をうまく収める(収束する)ために重要であることを明らかにしました。この研究は文部科学省科学研究費補助金ならびに科学技術人材育成費補助金テニュアトラック普及・定着事業の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Cell Metabolism (セル メタボリズム)に、2016年12月29日(米国東部時間)にオンライン版で発表されます。

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「DNAの修飾を網羅的に解析することができる新しい研究手法の開発に成功」【幸田尚 准教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所エピジェネティクス分野の幸田准教授と川崎佑季助教の研究グループは、大阪大学蛋白質研究所田嶋正二教授のグループとの共同研究で、ゲノムDNAの修飾を解析するための新しい原理に基づく解析法の開発に成功しました。この研究は文部科学省科学研究費補助金、難治疾患研究所難病基盤応用プロジェクト、トランスオミクス医学研究拠点形成ネットワーク事業の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Nucleic Acids Researchに、2016年10月26日にオンライン版で発表されました。

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「エクソソーム中のマイクロRNAを介したがん転移機序の解明」【稲澤譲治 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子細胞遺伝分野の村松智輝助教、稲澤譲治教授らの研究グループは、口腔扁平上皮がん細胞株からin vivo selectionにより樹立した高転移性亜株のエクソソーム中に内包されるマイクロRNA (miRNA)が、がん細胞の移動・浸潤に寄与していることを同定しました。この研究は、文部科学省科学研究費補助金(25250019,15K18401,26890012)、文部科学省新学術領域研究(15H05908)「がんシステムの新次元俯瞰と攻略」、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム」(P-DIRECT)ならびに「次世代がん医療創生研究事業」(P-CREATE)などの支援のもと遂行され、その研究成果は、国際科学雑誌 Scientific Reports (サイエンティフィックリポーツ)に、2016年12月8日午前10時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「発生初期の器官形成の鍵となる組織の分化に必要な代謝経路の解明」【仁科博史 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所の仁科博史教授と岡本(内田)好海博士の研究グループは、生体材料研究所の影近弘之教授、湯浅(石上)磨里助教、細谷孝充教授、吉田優准教授、細胞プロテオーム解析室の笠間健嗣准教授と名和眞希子技術専門職員、オーストリア IMBA 研究所のJosef M Penninger 所長、国立成育医療研究センター眼科の東範行医長、仁科幸子医員の研究グループとの共同研究で、哺乳動物の臓器の元となる中胚葉と内胚葉を形成する原始線条の形成に必要な代謝経路の解明に成功しました。この研究は、文部科学省科学研究費補助金の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌 Scientific Reports(サイエンテイフィックレポーツ)に、2016年11月24日午前10時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「オートファジーによる中心体数制御」【清水重臣 教授】

東京医科歯科大学(TMDU)は11月21日、オートファジーが中心体を構成するタンパク質Cep63を分解することによって、中心体数を制御していることを明らかにしたと発表した。同成果は、東京医科歯科大学難治疾患研究所の大学院生 渡辺雄一郎氏、本田真也助教、清水重臣教授らの研究グループによるもので、11月21日付けの英国科学誌「Nature Communications」オンライン版に掲載された。

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「自己免疫疾患全身性エリテマトーデス(SLE)の発症抑制メカニズムの解明」【鍔田武志 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所免疫疾患分野の鍔田武志教授と赤津ちづる特任助教の研究グループおよび同 分子構造情報学分野の伊藤暢聡教授と沼本修孝助教の研究グループは産業技術総合研究所との共同研究で、代表的な自己免疫疾患の1つ全身性エリテマトーデス(SLE)の発症を抑制するメカニズムの解明に成功しました。この研究は文部科学省科学研究費補助金の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌The Journal of Experimental Medicine (ジャーナル・オブ・エキスペリメンタル・メディシン)に、2016年10月24日正午(米国東部夏時間)にオンライン版で発表されました。

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「放射線による細胞死を抑制する新たなメカニズムを解明」【清水重臣 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所病態細胞生物学の鳥居暁特任講師、清水重臣教授らの研究グループは、放射線による過剰な細胞死から細胞を保護する際にオートファジーが関与していることをつきとめ、その分子機構を明らかにしました。この研究は文部科学省科学研究費補助金などの支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌 EMBO reports に、2016年9月26日にオンライン版で発表されました。

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「ハンチントン病の新しい治療薬シーズを発見」【岡澤均 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所神経病理学分野の岡澤 均教授(脳統合機能研究センター長)の研究グループは、同・伊倉貞吉准教授(分子構造情報学分野)らとともに、ハンチントン病の治療薬シーズのスクリーニングとそこから得られた化合物の構造情報解析を行い、有望な候補ペプチドを得て、その作用機序を明らかにしました。この研究は、カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校/グラッドストーン研究所・Steven Finkbeiner教授、慶應義塾大学医学部・岡野栄之教授、産業技術総合研究所・富井健太郎研究グループ長、東北大学大学院情報科学研究科・山田和範博士らとの共同研究として行われ、平成21年度からの戦略的創造研究推進事業(CREST)『精神・神経疾患の分子病態理解に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出』、平成22年度からの新学術領域研究『シナプス・ニューロサーキットパソロジーの創成』、平成26年度から始まった文部科学省『革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト』(平成27年度から日本医療研究開発機構:AMEDへ移管)の支援のもとで実施されたもので、その研究成果は、国際科学誌Scientific Reports(サイエンティフィック レポーツ)に、2016年9月22日午前10時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「ハンチントン病の新しい治療戦略を開発」【岡澤均 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所/神経病理学分野の岡澤 均教授(脳統合機能研究センター長)の研究グループは、新しい細胞死TRIADの細胞内シグナル経路の詳細を明らかにし、神経変性疾患の一つであるハンチントン病の病態下でTRIADが生じていること、TRIADを標的とすることでハンチントン病の治療が可能であることを示しました。この研究は、カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校/グラッドストーン研究所・Steven Finkbeiner教授、レジーナエレーナ国立がん研究所・Giovanni Blandino教授、国立シンガポール大学・Marius Sudol教授、国立精神神経医療研究センター・村田美穂病院長らとの共同研究として行われ、平成26年度から始まった文部科学省『革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト』(平成27年度から日本医療研究開発機構:AMEDへ移管)の支援のもとで実施されたもので、その研究成果は、国際科学誌Human Molecular Genetics (ヒューマン モレキュラー ジェネティクス)に、2016年9月13日午前0時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「アルツハイマー病の新たな抗体治療に道をひらく」【岡澤均 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所/脳統合機能研究センター・神経病理学分野の岡澤均教授の研究グループは、アミロイド凝集前にリン酸化の異常変動を示すタンパク質MARCKSを先行研究で同定しましたが、今回の研究で、MARCKSの上下のシグナル経路と病態意義を明らかにし、さらにMARCKSのリン酸化を誘導する細胞外分子HMGB1を標的とする抗体治療法を開発しました。この研究は、理化学研究所・宮脇敦史・副センター長、同・西道隆臣チームリーダー、名古屋大学・祖父江元特任教授、創価大学・中嶋一行教授、MBL・梶川益紀博士らとの共同研究として行われ、平成26年度から始まった文部科学省『革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト』(平成27年度から日本医療研究開発機構:AMEDへ移管)の支援のもとで実施されたもので、その研究成果は、国際科学誌Scientific Reports(サイエンティフィック レポーツ)に、2016年8月25日午前10時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

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「細胞内のタンパク質を分解する新しい仕組みGOMEDを発見」【清水重臣 教授】

東京医科歯科大学・難治疾患研究所の清水重臣教授らのグループは、大阪府立成人病センターの辻本賀英研究所長、順天堂大学大学院医学研究科の綿田裕孝教授らのグループとの共同研究で、細胞内のタンパク質を分解する新しい仕組みを発見しました。この研究は文部科学省科学研究費補助金などの支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、欧州分子生物学機構 (EMBL)の科学誌EMBO Journalに、2016年8月10日にオンライン版で発表されました。

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