「代謝産物がRNAのメチル化を介して代謝酵素の量をフィードバック制御する」【黒柳秀人 准教授】
東京医科歯科大学難治疾患研究所の黒柳秀人准教授(現・琉球大学大学院医学研究科教授)と渡部栄地大学院生(現・株式会社日立製作所)らの研究グループは、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻の鈴木勉教授と石神宥真特任研究員、同大学院新領域創成科学研究科、筑波大学生存ダイナミクス研究センターとの共同研究で、メチル基供与体である S-アデノシルメチオニン(SAM)の合成酵素のメッセンジャーRNA(mRNA)が、メチル化修飾を受けて加工のパターン(選択的スプライシング)を切り替えることで、酵素の量がフィードバック制御される新しい遺伝子発現制御機構を明らかにしました。この研究は日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究および新学術領域研究「先進ゲノム支援」・「RNA タクソノミ」・「代謝統合オミクス」)の支援のもとで行われたもので、国際科学誌The EMBO Journalに、2021年6月21日正午(中央ヨーロッパ夏時間)にオンライン版で発表されます。
研究内容をみる