ENGLISH

研究成果・プレスリリースFINDING / PRESS

研究成果・プレスリリース

「運動中の突然死に関連する新たな遺伝子の同定」【古川哲史 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所生体情報薬理学分野の古川哲史教授らの研究グループは、浜松医科大学(三浦直行教授)、国立循環器病研究センター(相庭武司医長、清水渉前部長[現日本医科大学教授])、理化学研究所(古関明彦グループディレクター)との共同研究で、運動中に発生する致死性不整脈に関係する新たな遺伝子をつきとめました。この研究は文部科学省科学研究費補助金のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌European Heart Journal(欧州心臓病学会誌)に、2015年10月2日午前2時30分(英国時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「脳の認知機能に重要なレトロトランスポゾン由来の獲得遺伝子を発見」【石野史敏 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所の石野史敏教授のグループと東海大学健康科学部看護学科石野知子教授らとの共同研究で哺乳類の脳における注意や認識といった反応に、LTRレトロトランスポゾン由来の遺伝子「SIRH11/ZCCHC16」が重要な役割を果たしていることを世界で初めて実証しました。本研究成果は、9月24日午前11時(太平洋標準時:PST)付けで国際科学雑誌「PLoS Genetics(オンライン版)」に掲載されています。

研究内容をみる

「マイクロRNA-634によるミトコンドリアを介したアポトーシス経路の活性化と化学療法の増強効果」【稲澤譲治 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所分子細胞遺伝分野の井上純講師、稲澤譲治教授らの研究グループは、miR-634の抗腫瘍効果の詳細な分子メカニズムを解明し、がん治療剤としての有用性を示すことに成功しました。その研究成果は、7月27日に国際科学雑誌 Cancer ResearchでOnline発表されました。

研究内容をみる

「がんの浸潤・転移にかかわる上皮間葉転換(EMT)を促進するマイクロRNA(miR-544a)の発見」【稲澤譲治 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所分子細胞遺伝分野の村松智輝助教、稲澤譲治教授らの研究グループは、独自の細胞ベース機能的EMTスクリーニング系を構築し、がんの悪性化機構の一つである上皮間葉転換 (EMT)を促進する機能性低分子RNAであるマイクロRNAの同定に成功しました。その研究成果は、国際科学雑誌 Carcinogenesis (カルシノジェネシス)に2015年8月7日午前1時にオンライン版として発表されます。

研究内容をみる

「飢餓により誘導されるオートファジーに伴う“細胞内”アミロイドの増加を発見」【岡澤均 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所神経病理学分野の岡澤 均教授の研究グループは、生きた脳の中の神経細胞におけるオートファジーを観察する技術を世界で初めて開発し、アルツハイマー病態におけるオートファジーの新たな役割を解明しました。その研究成果は、国際科学誌Scientific Reports(サイエンティフィック レポーツ)に、2015年7月14日午前10時(英国時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「高効率を実現した遺伝子改変技術の開発」【田中光一 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所分子神経科学分野の田中光一教授と相田知海助教の研究グループは、広島大学、慶應義塾大学、株式会社ファスマックとの共同研究で、遺伝子改変生物を極めて簡便に、かつ高効率で作製する技術を開発しました。この研究は文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムの一貫として実施され、また文部科学省科学研究費補助金、東京医科歯科大学学長裁量優秀若手研究者奨励賞、東京医科歯科大学難疾患研究所・難治疾患に対する研究助成、同・難治疾患共同研究拠点の支援の下でおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Genome Biology (ゲノムバイオロジー)に、2015年4月29日午前1時(英国時間)にオンライン版で発表されました。

研究内容をみる

「3D臓器形成遺伝子の同定に成功」【仁科博史 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所発生再生生物学分野の仁科博史教授らは、大阪大学、慶応大学、広島大学、名古屋大学、オックスフォード大学、ウイスコンシン大学のグループとの共同研究で、脊椎動物が重力下で立体的な臓器および体を形成する機構の一端を明らかにしました。この研究は科学技術振興機構のERATOならびにSORST研究事業の支援の下で行われたもので、その研究成果は、国際科学誌Nature(ネイチャー)に、2015年3月17日午前1時(日本時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「自閉スペクトラム症などの病的な繰り返し行動を脳のグリア細胞の異常が引き起こす仕組みを解明」【田中光一 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所分子神経科学分野の田中光一教授と相田知海助教の研究グループは、九州大学、東京大学、慶應義塾大学、理化学研究所、Ludwig-Maximilians大学(ドイツ)との共同研究で、脳のグリア細胞の機能異常が強迫症や自閉スペクトラム症で見られる繰り返し行動に似た行動異常を引き起こす事を明らかにしました。この研究は文部科学省脳科学研究戦略推進プログラムの一貫として実施され、また文部科学省科学研究費補助金、東京医科歯科大学難治疾患共同研究拠点の支援の下でおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Neuropsychopharmacology (ニューロサイコファーマコロジー)に、2015年2月25日午前9時(米国東部時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「脊髄小脳失調症モデルマウスの遺伝子治療に成功?神経変性疾患の治療開発につながることを期待?」【岡澤均 教授】

JST戦略的創造研究推進事業において、東京医科歯科大学 難治疾患研究所の岡澤 均 教授らは、DNAの機能に大きな影響を与えるたんぱく質(HMGB1)を遺伝子治療的に補充することで脊髄小脳失調症1型(SCA1)モデルマウスの寿命と運動能力を顕著に改善することに成功しました。本研究成果は、2014年12月15日(現地時間)に欧州分子生物学機構(EMBO)の科学誌「EMBO Molecular Medicine」のオンライン版で公開されます。

研究内容をみる

「うつ病の症状に似た行動異常を引き起こすグリア細胞群をマウスで発見」【相澤秀紀 准教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所分子神経科学分野の田中 光一教授と相澤 秀紀准教授の研究グループは、自治医科大学、九州大学、玉川大学との共同研究で、手綱核と呼ばれる脳の一部に存在するグリア細胞の機能不全がうつ秒の症状に似た行動異常および睡眠障害を引き起こす事をつきとめました。この研究結果は、米国科学誌 Journal of Neurosience(ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス)に、2014年12月3日(米国東部時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「アルツハイマー病の発症前・超早期病態を部分的に解明」【岡澤均 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所/脳統合機能研究センター神経病理学分野の岡澤 均教授の研究グループは、 最新の質量分析技術とスーパーコンピュータを用いたシステムズバイオロジーを駆使して、アルツハイマー病モデルマウスおよびアルツハイマー病患者脳のタンパク質を網羅的に解析し、発症前さらには老人班と呼ばれる異常タンパク質凝集が開始する前にタンパク質リン酸化シグナルの異常が超早期病態として存在することを発見しました。この研究は文部科学省の新学術領域研究の支援のもと、また脳科学研究戦略推進プログラムの一環として行われたもので、その研究結果は、国際科学誌 Human Molecular Genetics(ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス)に、2014年9月17日午前9時(英国夏時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「2つのタンパク質が協働してRNAを認識する新しいしくみの解明」【黒柳秀人 准教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所の黒柳秀人准教授と、武蔵野大学薬学部の武藤裕教授、桑迫香奈子講師、理化学研究所生命分子システム基盤研究領域の?橋真梨リサーチアソシエイトらの研究グループ、京都大学大学院医学研究科の萩原正敏教授などとの共同研究により、線虫のRNA結合タンパク質であるRBFOXファミリーとSUP-12が標的である線維芽細胞成長因子受容体遺伝子egl-15のメッセンジャーRNA前駆体を協働的に認識して筋特異的に選択的プロセシングを制御するための構造基盤が明らかになりました。この研究は文部科学省および日本学術振興会の科学研究費補助金、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業ならびに文部科学省のタンパク3000プロジェクトの支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Nature Structural & Molecular Biologyに、2014年8月17日午後6時(イギリス夏時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「小頭症モデル動物の人為的脳サイズ回復に成功」【岡澤均 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所/脳統合機能研究センター神経病理学分野の岡澤 均教授の研究グループは、マックスプランク研究所、ハーバード大学などとの国際共同研究で、脳サイズ縮小を来す遺伝性疾患(小頭症)の新規病態メカニズムを解明し、ウィルスベクターによる人為的な脳サイズ調節にも成功しました。この研究は文部科学省の新学術領域研究ならびに科学技術振興機構CRESTの支援のもと、また脳科学研究戦略推進プログラムの一環としておこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Molecular Psychiatry(モレキュラー・サイキアトリー)に、2014年7月29日午前4時(米国東部夏時間)にオンライン版で発表されました。

研究内容をみる

「赤血球からミトコンドリアが除かれるメカニズムを解明」【清水重臣 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所の清水教授と本田助教の研究グループは、愛媛大学との共同研究で、赤血球からミトコンドリアが除去されるメカニズムを解明しました。この研究は文部科学省科学研究費補助金などの支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Nature Communicationsに、2014年6月4日午前5時(米国東部時間)にオンライン版で発表されます。

研究内容をみる

「難治性スキルス胃がんの治療標的候補となる活性化遺伝子変異を同定」【石川俊平 教授】

東京医科歯科大学難治疾患研究所ゲノム病理学分野(石川俊平教授)と東京大学 先端科学技術センター ゲノムサイエンス部門(油谷浩幸教授、垣内美和子大学院生)及び大学院医学系研究科 人体病理学・病理診断学分野(深山正久教授)らの研究グループは、難治性がんであるスキルス胃がん(びまん性胃がん)のゲノムシーケンシングを行い新規創薬の標的候補となるRHOA遺伝子の活性化変異を同定しました。本研究成果は国際科学誌Nature Geneticsに2014年5月11日付オンライン版で発表されます。

研究内容をみる