研究のご紹介

注意欠如多動性障害の薬物療法の神経基盤の解明について

「戦略的国際脳科学研究推進プログラム」に採択され、「注意欠如多動性障害の薬物療法の神経基盤の解明」という研究を行なっています

我々東京医科歯科大学精神行動医科学では「注意欠如多動性障害の薬物療法の神経基盤の解明」研究を昭和大学の中村元昭先生、神経研究所の伊東若子先生と共同で行なっています。

この研究は戦略的国際脳科学研究推進プログラムに採択されて行われています。

本研究の目的は、注意欠如多動性障害(ADHD)においてメチルフェニデート(MPH)が効果的なサブタイプを同定し、その効果の神経科学的エビデンスをマルチモダルの脳画像(MRI,PET, EEG)で示すことです。

この研究ではADHDに過眠・覚醒不全が多い点に着目しています。これは、分担者の伊東は過眠がADHDに多いことを見出し、過眠と不注意とが関連することを報告(Ito et al., Sleep Med 2017)したことによります。

注意機能、遂行機能を含む網羅的な認知・行動指標に加え、睡眠・覚醒の指標から、MPHの有効例の特徴を同定し、MPHの効果的な例のMPHのon-off時の神経基盤の変化を検討します。
対照として効果に乏しい例のon-off時の神経基盤も検討します。

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