新型コロナウイルス感染症対策

東京医科歯科大学精神科では、現在COVID-19関連して緩和ケア科、看護部、健康管理センターと共同し、メンタルヘルスケアチームとして活動しています。これは、COVID-19に感染した患者さんとその家族、COVID-19に対峙する東京医科歯科大学の医療者・職員、およびCOVID-19の流行で不安を感じている一般の方の心の問題をケアすることを課題としています。メンタルヘルスケアチームは東京医科歯科大学職員のためにmental & Psychological Care/Relief: mPCRと名付けた独自のプログラムを立ち上げました。これは病院職員の健康を守り、病院の機能を維持させるための取り組みです。これによって心の問題を予防して心の健康を守り、余裕を持ってCOVID-19に対応していただくとともに、COVID-19収束後にはスムーズに普段の生活に戻ってもらうことを目標としています。それとともにCOVID-19に感染して東京医科歯科大学で治療を受けている患者さんとその家族にも様々なアプローチをしています。 東京医科歯科大学医学部附属病院のホームページでも患者さん家族や一般向けに資料を提供しています(COVID-19に負けないマメ知識, COVID-19対策特設サイト「感染予防」)が、今回は精神行動医科学分野のページでもCOVID-19の流行で不安を感じている一般の方に対して情報提供を行うこととしました。COVID-19流行下での問題は感染によるものだけではありません。様々な要因で不安が出現し、不眠などの症状が起こることも懸念されます。現在不安や不眠を感じていらっしゃる方は「ストレスの対処法」「良い睡眠をとるためには」および「新型コロナウイルス 感染症流行下でのストレス反応について」をお役立てください。 また、COVID-19流行に伴った偏見や差別の出現も心配されています。気がかりな方は「コロナに関する偏見差別をなくすためには」もご覧ください。
また、COVID-19に対応する医療従事者へのアドバイスとして、「COVID-19に対応する医療従事者のみなさまのために」を掲載しています。ご参考にしてください。
COVID-19診療に従事する医療者の、精神的・社会的負荷を検出する簡便な新しい評価尺度Tokyo Metropolitan Distress Scale for Pandemic (TMDP)を開発しました。新しい評価尺度TMDPは医療者のうつ状態や不安を正確に検出し、さらにCOVID-19などパンデミック特有の現象、つまり感染拡大の当事者になるリスクや不安・社会的偏見・経済的負荷などを明らかにします。