特色のある治療低侵襲膵切除(腹腔鏡・ロボット手術)

  • 当科では、腹腔鏡手術やロボット手術などの低侵襲膵切除を行っています。
  • 実際に低侵襲手術の適応があるかどうかについては、患者様の状態や腫瘍の広がりなどに応じて個別に決定しています。
  • 近年ロボット支援下での膵頭十二指腸切除が保険収載されたことにより、全国的にその件数は増加しています。
  • 当科でも腹腔鏡/ロボット手術の割合は増加傾向です。

膵切手術件数

膵頭十二指腸切除手術件数

膵体尾部切除手術件数

腹腔鏡手術について

  • 腹壁に小さな穴を数カ所あけ、腹腔鏡で腹腔内をモニターに映し出しながら手術を行います。
  • 創が小さいので整容性にすぐれ、体への負担が少ないのが特徴です。
  • 基本的に腹腔内で行う手術の内容は通常の開腹手術とかわりません。
  • 腹腔鏡下手術の場合でも、吻合や臓器摘出のために小さな開腹が必要になります。

腹腔鏡下手術

ロボット手術について

  • ロボット手術は腹腔鏡手術をロボット支援下に行うものです。
  • 手の動きを模倣した多関節の鉗子であり、直感的に操作できるため、複雑で繊細な動作が可能になります。
  • 3次元による正確な画像情報を取得できるため、より安全かつ侵襲の少ない手術が可能となります。
  • 手術創については腹腔鏡手術とほぼ同様です。

開腹手術との違い・術式選択について

  • 手術の内容自体は開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット手術、いずれも同様です。
  • 腹腔内の癒着が高度な症例や、肥満症例では従来の開腹手術の方が安全な場合もあります。
  • 膵切除の術式には膵頭十二指腸切除(PD)、膵体尾部切除(DP)、膵全摘(TP)などがあります。これらは病変の位置によって決定します。
  • 当院では膵頭十二指腸切除では開腹手術かロボット手術を、膵体尾部切除では開腹手術か腹腔鏡/ロボット手術を選択しています。
  • 実際の術式については患者様の病態に応じて、最良な術式を選択します。

実際の手術経過について

ロボット支援下膵頭十二指腸切除術(RPD)

  • 症例によりますが、概ね術後2週間程度で退院可能です。
  • 下記は一般的な経過です。術式や合併症によって変化するため、入院期間は延長することがあります。

ロボット支援下膵頭十二指腸切除術の手術経過
ロボット支援下膵頭十二指腸切除術の手術経過

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ロボット支援下膵体尾部切除術(RDP)
腹腔鏡下膵体尾部切除術(LDP)

  • 概ね術後7日〜10日間程度で退院可能です。
  • 下記は一般的な経過です。術式や合併症によって変化するため、入院期間は延長することがあります。

ロボット支援下膵体尾部切除術(RDP)
ロボット支援下膵体尾部切除術(RDP)術後経過

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