当科は本邦において治験の段階からルタテラ治療を導入している施設です。 豊富な治療経験に基づく確かな技術で、神経内分泌腫瘍の患者様に新たな治療の選択肢をお届けします。
ルタテラ治療とは?
ルタテラ(Lutetium (177Lu) Oxodotreotide)は腫瘍細胞だけを狙って放射線を届ける新しい放射性医薬品治療です。このように腫瘍細胞の表面にある受容体を狙って放射性物質を届ける治療をペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)といいます。
- ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に有効です。
- 腫瘍細胞に薬品が取り込まれβ線やγ線などの放射線を放出するため、正常細胞への影響は最小限に抑えられます。
- お薬は点滴で投与します。短期入院で実施します。

当科での成績
当院では日本でいち早くルタテラ治療を導入、保険適応承認前の第III相試験より同剤による治療を行い、希少疾患である神経内分泌腫瘍に対し日本でも随一の治療件数を維持しています。 ルタテラは国内外の臨床試験でその効果が示され、当科でも良好な治療効果を得ています。
当院におけるPRRTの成績
現在週に2枠稼働してます。
PRRT後の腫瘍径の推移

現時点での投与成績であり、全症例における有用性を保証するものではありません。
現在多くの患者さんの治療希望に答えるため、年間15例以上の治療数を維持しつつ、治療枠をさらに増枠しています。
ルタテラ治療対象となる方
消化管・膵臓神経内分泌腫瘍(GEP-NET)の患者で、ソマトスタチン受容体陽性が確認されている方が治療の対象です。腫瘍がソマトスタチン受容体を発現しているかどうかは、ソマトスタチン受容体シンチグラフィーという検査で計測します。

治療の流れ
初診から治療完了までのステップをご紹介します。
- 初診では細やかにカウンセリングを行い、科内で適応を相談します。
- 治療スケジュールについて、外来でご説明します。
- 入院していただき、点滴でルタテラを投与します。初回は2泊3日で2回目以降は1泊2日が基本ですが、放射線量測定の結果によって延長する場合があります。
- お薬は8週間ごとに計4回入院で投与します。投与前後で外来にて体調のチェックを行います。
クリックで画像を拡大
