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第4期(2022年度~2023年度)LABORATORY / RESEARCHER

新規ヒト扁平上皮がんオルガノイドライブラリーを用いた基盤・応用研究(研究代表者 樗木 俊聡 教授)

プロジェクト構成員(教授:樗木 俊聡、森 良之(自治医科大学歯科口腔外科学)、絹笠 祐介(本学消化管外科学)、原田 浩之(本学顎口腔外科学)、医長:三浦 昭順(都立駒込病院食道外科)、准教授:佐藤 卓)

近年、がん治療は飛躍的に進歩し、効果的な化学療法剤や分子標的薬が開発されていますが、これらの治療においてもしばしば治療抵抗性がんが出現し治療が困難となります。ヒトがんオルガノイドは、治療抵抗性がんの原因となる腫瘍内不均一性を再現可能なモデルとして有用性が示されています。これらの背景下、本プロジェクトでは、我々が独自に樹立したヒト舌がんおよび食道がんオルガノイドライブラリーを活用して、多施設共同研究として、抗がん剤抵抗性がんが生じる分子基盤を解明するとともに、それらがんの増殖生存を抑制し得る薬剤の探索を行っています。
 

ゲノム情報を基盤とした難治免疫疾患におけるスプライシング・アイソフォームの解析(研究代表者 高地 雄太 教授)

プロジェクト構成員(教授:高地 雄太、佐藤 荘(本学免疫アレルギー学)、保田 晋助(本学膠原病・リウマチ内科学)、特任教授:三橋 里美(聖マリアンナ医科大学脳神経内科))

本プロジェクトでは、ゲノム医学、免疫学、膠原病学の専門家が、分野横断的な研究として、膠原病や重症型COVID-19 などの難治性免疫疾患の発症に関わる遺伝子に注目し、そのスプライシング・アイソフォームの機能解析、また創薬標的としての評価を行うことを目的とします。
 

パーキンソン病発症メカニズムの解明と創薬開発研究(研究代表者 鳥居 暁 プロジェクト准教授)

プロジェクト構成員(プロジェクト准教授:鳥居 暁、教授:清水 重臣、細谷 孝充(本学生命有機化学))

本プロジェクトでは、神経変性疾患の1つであるパーキンソン病の発症メカニズムの解明と創薬開発を行います。具体的には、①原因遺伝子の1つであるPARK22 遺伝子の変異による発症メカニズムの解明を培養細胞、疾患モデルマウスを用いて行います。②低分子化合物から疾患を緩和できる化合物を同定し、創薬開発研究を行います。③得られた知見を他の家族性、孤発性パーキンソン病へと応用し、統合的な理解へつなげます。