お知らせ

「世界初、自家腸上皮オルガノイドを潰瘍性大腸炎患者に移植」
―オルガノイド医療の実用化に道を拓く大きな第一歩―

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科消化器病態学分野の岡本隆一教授、東京医科歯科大学学術顧問・副学長で高等研究院の渡辺守特別栄誉教授らは東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科消化器病態学分野の水谷知裕講師(培養チーム・リーダー)と東京医科歯科大学再生医療研究センターの清水寛路助教(臨床チーム・リーダー)、光学医療診療部部長の大塚和朗特別診療教授(内視鏡チーム・リーダー)、光学医療診療部福田将義助教(内視鏡処置担当)を含む研究グループにより、難治性潰瘍を伴う潰瘍性大腸炎の患者に対し、自家腸上皮オルガノイドの移植を行う再生医療の第1例目を実施しました。この研究は日本医療研究開発機構(AMED)・再生医療実現拠点ネットワークプログラム・疾患・組織別実用化研究拠点(拠点B) 「培養腸上皮幹細胞を用いた炎症性腸疾患に対する粘膜再生治療の開発拠点」及び日本医療研究開発機構(AMED)・再生医療実用化研究事業「自家腸上皮幹細胞移植による炎症性腸疾患の粘膜再生治療に関する研究」の支援のもとでおこなわれ、自家腸上皮オルガノイド移植の安全性(主要)と効果の検討を目的とするものです。


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  • 報道をご覧になった⽅へのお知らせ

    各社の報道で取り上げていただいた「潰瘍性⼤腸炎患者に対する⾃家腸上⽪オルガノイド移植」による再⽣医療は、お知らせの通り臨床研究を開始したところであり、治療を受けて頂く患者さんを広く募集できる段階には未だ⾄っておりません。
    東京医科⻭科⼤学消化器内科では研究開発を進め、複数の試験等により安全性及び有効性が確認でき、専⾨家による厳正な審査を経て広く治療を提供できる準備が整った際には、改めて本学ホームページ・プレスリリース等を通じてお知らせ致します。
    現在の潰瘍性⼤腸炎・クローン病の治療も格段の進歩を遂げており、多くの患者さんは現在の治療で良くなるのも事実です。患者さんにおかれましては、主治医の先⽣と良くご相談し、⾃信を持って現在の治療を継続いただくことをお願い申し上げます。

    東京医科⻭科⼤学 消化器内科
    岡本 隆⼀

潰瘍性⼤腸炎とは︖

https://www.tmd.ac.jp/grad/gast/medical/ibd_uc.html

潰瘍性⼤腸炎の検査について

https://www.tmd.ac.jp/grad/gast/medical/ibd_kensa.html

潰瘍性⼤腸炎の治療について

https://www.tmd.ac.jp/grad/gast/medical/ibd_uccare.html

潰瘍性⼤腸炎の患者さんが⽣活⾯で注意すること

https://www.tmd.ac.jp/grad/gast/medical/ibd_life.html

情報提供

東京医科歯科大学消化器内科 潰瘍性大腸炎・クローン病先端医療センター