東京科学大学小児科

東京科学大学小児科は、日常的な小児医療から難病の治療まで、
患者様の立場に立った優しい医療を行っています。

ISCT HOME
  • 代表電話番号
  • mail
  • サイト内検索
english

教授からのメッセージ

東京医科歯科大学は、10月1日より「東京科学大学(Science Tokyo)」として再出発しました。Science Tokyoのミッションである「科学の進歩と、人々の幸せと。」の実現を目指し、大学としての発生発達病態学分野、東京科学大学病院小児科として活動を続けてまいります。

我が国の小児を取り巻く環境は、文化的にも科学的にもまだ発展途上にあると感じています。2023年には、こども家庭庁のリーダーシップの下、「こども大綱」に基づく国としての活動が始まり、今後の展開が期待されています。そういった中で、こどもたちが健やかで豊かな生活を送るために、私たちが果たすべき役割があると考え、それを着実に進めていく必要性を強く感じています。

大学の大きな使命の一つが人材育成です。将来、こどもたちが健康で豊かな生活を送り、子どもにやさしい社会の実現に貢献できる人材を育成することが私たちの使命です。現在、難病のこどもたちに最善の医療を提供することはもちろんのこと、研究を通じて将来の診断技術向上や治療法開発に繋げることも重要です。このような科学的アプローチは大切ですが、こどもたちを取り巻く環境は複雑であり、こどもたちだけに目を向けるのではなく、その社会的背景にも大きな影響を受けることを理解する必要があります。そのため、こうした課題に対応できる社会性を備えた人材を育成することも重要だと考えています。
現在、社会は急速に進むデジタル化の波の中にあります。科学や医療においても、データサイエンスの重要性がますます高まっています。こどもたちを取り巻く環境を理解し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れに対応できる人材を育成していくことも求められています。

病院としては地域医療機関と連携し、大学病院としての使命である高度医療を提供していきたいと考えています。東京医科歯科大学小児科は、国内における免疫不全症診療の中核として多くの医療を提供してまいりました。また、小児医療の多くの領域においても高度医療を提供できる体制を整えています。さらに、新生児からAYA世代(思春期・若年成人)に至るまで、あらゆる世代に対応できる体制も整備しつつあります。今、医療現場では、少子化や両親の社会進出が進む中で、こどもたちとその両親が安心して医療を受けられる環境の実現が課題となっています。誰もが安心して医療を受けられる小児科を目指し、患者や家族、そして社会の要望に柔軟に応えられるよう、これからも努力してまいります。

2024年10月1日

髙木 正稔

pagetop