東京医科歯科大学小児科

東京医科歯科大学小児科は、日常的な小児医療から難病の治療まで、
患者様の立場に立った優しい医療を行っています。

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NICU(新生児集中治療室)

NICU(新生児集中治療室)

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当院では2012年4月1日に6床のNICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療室)を開設しH27年4月より東京都地域周産期母子医療センターに指定されました。NICUは生まれたばかりの赤ちゃんの集中治療を行うところです。

近年、出産年齢の高齢化やハイリスク妊娠の増加といった傾向があります。それに伴い予定日より早く生まれる、生まれつきの病気があるといった理由で出生後に集中治療が必要になる赤ちゃんが増えています。また、出産は赤ちゃんにも負担がかかるため、妊娠経過中に問題ないと思われた赤ちゃんが出生後、急に治療が必要になる場合も少なくありません。私たちはそうした赤ちゃんが自宅でご家族と一緒に過ごせる日まで、赤ちゃんの全身状態の管理をしています。NICUでの治療が必要な赤ちゃんはお母さんと同室はできませんが、お母さんに抱っこをしてもらったり、おっぱいを飲ませてもらったりして、NICUの中でもできるだけお母さんと赤ちゃんが一緒に過ごし、親子の絆を育むことができるようなケアを心がけています。赤ちゃんがお母さんの胸に抱かれ肌を合わせること、おっぱいをもらうことがお母さん・赤ちゃん双方のこころとからだの健康にたくさんよい影響をもたらすことは、科学的にも十分証明されています。

当院では大学病院のNICUという特徴を生かして、赤ちゃんが病気を合併している場合にはほかの診療科や小児科の専門診療グループ(循環器・神経・血液・腎臓・内分泌)と連携して診療にあたっています。また、生後早期に小児外科や心臓外科の手術が必要なお子さんも受け入れています。早産児や重症の赤ちゃんの治療に必要な人工呼吸器、脳低温療法のための体温管理システム、一酸化窒素ガス管理システムなどの治療機器、そして脳波モニターや広角眼底カメラといった検査機器など最新の設備を有しています。

その他、赤ちゃんが予定日より早く生まれそう、生まれつきの病気がある可能性があるといった場合にご家族の心配を和らげることができるよう、希望によりプレネイタルビジット(出生前の新生児科医による訪問)を行い、入院後にどのような治療や検査を行うかご説明しています。また、NICU入院中の赤ちゃん、当院で出生した赤ちゃんの予防接種や退院後の健康管理に関しても必要に応じてNICUスタッフがアドバイスいたします。

現在私たちのNICUでは、当院で行うことができない手術が必要な場合を除き、在胎27週以上、出生体重800g以上を目安に治療が必要な赤ちゃんを受け入れることが可能です。お母さんやご家族が安心して出産を迎え、赤ちゃんと一緒に新しい生活を歩み始めるお手伝いができることをスタッフ一同、心より願っております。

NICU室長 森丘 千夏子 NICU室長
杉江 学
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