小児地域成育医療学講座
2018年7月に公益財団法人柏市医療公社の寄附講座として開設されました。急性疾患の医療・保健を想定した「小児医療」に加え、慢性期への移行・難治疾患患者の長期的診療・小児の健全な成育を包括する医療である「成育医療」をその基本理念とし、首都圏郊外中核都市における地域医療に密着した成育医療システムの確立、および次世代医療に対応する小児科医の人材育成を目的とします。成人疾患は小児期にその萌芽があるという考えに基づいて成人期以降に顕在化する難治疾患、あるいは成人期への移行する期発症の難治疾患、遺伝疾患をモデルとして、疾患の縦断的、疫学的解析を行い、疾患へのライフロングな医療提供システムを包括的に確立します。
臨床の概要
東京科学大学医学部附属病院小児科として診療を行っています。特筆すべき事項として、先天性免疫異常症の診療についてはPrimary Immunodeficiency Japan(PIDJ)ネットワークの中心施設として、造血細胞移植も含め、国内最多の実績があります。また全国の施設から患者紹介やセカンドオピニオンを受けています。
研究内容
柏市における小児医療体制の構築
EBウイルスに易感染性を示す先天性免疫異常症の研究
抗体産生不全症の研究
先天性免疫異常症に対する造血細胞移植の最適化