診療科・センター・部門

周産・女性診療科外来担当医一覧はこちら

科長のご紹介

女性のライフステージにおける様々な疾病に対し、
高度で安全な医療を提供し、女性の生涯を支えます。

科長 宮坂 尚幸 -Naoyuki Miyasaka-
専門医 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・産婦人科指導医
母体保護法指定医
専門外来 周産期外来
超音波外来
婦人科腫瘍外来
更年期外来
女性心身症外来
生殖医療外来
HBOC外来(婦人科)
PCC(プレコンセプションケア)外来
電話番号 03-5803-5684
専用ホームページ http://www.tmd.ac.jp/med/gyne/index.html

医療が高度化し細分化される中で、産婦人科医療は、二つの個体からもう一つの新しい個体が発生する生殖医療に始まり(生殖医学)、母児が命がけで臨む出産の現場に立ち会い(周産期医学)、加齢とともに生じる女性特有の問題(女性医学)や悪性腫瘍(婦人科腫瘍学)と対峙するなど、女性の一生に関わる診療科です。当科では、それぞれの部門のエキスパートが有機的に連携・協働し、総合力を駆使して高度な医療を提供すると同時に、高度な医療人養成に全力を尽くしております。

診療科の概要

生殖内分泌、周産期、婦人科良性腫瘍、婦人科悪性腫瘍、女性ヘルスケアなどの専門グループによって診療を行っており、産科婦人科領域全般にわたって先進的な医療を提供しております。また、それぞれの専門グループの横の連携を強化して、全人的な治療を実施しております。

取り扱うおもな疾患

生殖内分泌疾患(月経異常、不妊症、不育症)、がん・生殖医療(未受精卵子凍結、卵巣組織凍結、精子凍結)、周産期医療(出生前診断、正常妊娠・分娩、ハイリスク妊娠・分娩)、婦人科良性腫瘍(子宮筋腫、卵巣嚢腫など)、婦人科悪性腫瘍(子宮がん、卵巣がんなど)、女性ヘルスケア(更年期障害、骨粗鬆症、不眠症、骨盤臓器脱、性感染症など)。

おもな診断・治療法

不妊症例では一般的な不妊症検査や必要に応じて遺伝学的着床窓検査などの特殊検査を行い、一般不妊治療から生殖補助医療まで実施しており、良好な成績を得ております。周産期医療では正常妊娠以外にも、総合病院である特徴を生かして、関連各科と協力の上、様々な基礎疾患や合併症を有する女性の妊娠分娩管理を行っております。婦人科腫瘍については、術前から放射線科との合同カンファレンスを実施して、適切な手術、治療方法を検討し、良好な手術成績を得ております。女性ヘルスケアでは、メンタルヘルスアセスメント、健康栄養アセスメント、血液検査、骨量測定などを総合的に判断し、栄養管理、運動療法、ホルモン補充療法、漢方療法など個々人に合わせた治療方法を選択しております。

高度な先進医療

周産期専門外来での超音波検査による胎児診断、NICU・GCUを利用し、かつ総合病院の特性を生かした合併症妊娠やハイリスク妊娠・分娩の管理、婦人科悪性腫瘍の術後化学療法、高レベルの腹腔鏡下手術、IVF-ET・顕微授精などの生殖補助医療、専門学会認定医による更年期・老年期女性医療など。

診療科における研究テーマ

第1 妊娠三半期における子宮下節の開大と早産の関連に関する前方視的検討/一絨毛膜二羊膜双胎における双胎間輸血症候群およびselective IUGR の発症予測/アミノ酸要求性を基にした卵巣がん個別化治療の探索/ HBOCに対するRRSOとサーベイランス、卵巣腫瘍に対するPET-CTを用いた予後解析/着床前胚における遺伝子発現の網羅的解析/ CRISPR/Cas9を用いたY染色体遺伝子改変マウスの解析/ステロイド代謝異常症例の内分泌学的および遺伝学的解析/体外受精に用いる培養液の最適化の検討/更年期障害治療薬内服による血管機能制御の検討/ミドルエイジ女性の牛乳の摂取量と体組成に関する検討

その他

女性の生涯を通じたヘルスケア、 QOLの維持・向上を目的として、周産・女性診療科では、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医による診療に加えて管理栄養士による食事・生活指導も提供しています。また病院にアートを取り入れて、来院する患者さんやご家族の気持ちを明るく前向きにしようと、外来および病棟に心安らぐ作品を配置しています。