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科長のご紹介

体に優しく質の高い心臓血管外科手術を提供します。

科長 藤田 知之 - Tomoyuki Fujita -
専門医 心臓血管外科専門医,修練指導者
植込型補助人工心臓実施医
専門分野 冠動脈バイパス術,胸部大動脈手術
補助人工心臓手術,弁膜症手術
電話番号 外来 03-5803-5677
専用ホームページ https://tmd-cvs.jp/

当科では、患者さんのご希望を尊重しながら、それぞれに適した治療を実施します。低侵襲(MICS)手術から高難度な複雑手術まで、大学病院として質の高い医療を提供いたします。また、各科と協力し随時緊急患者さんを受け入れています。セカンドオピニオンも歓迎いたします。

診療科の概要

    私たちは、患者さんひとりひとりの家族背景や病状を理解し、体に優しく最適な医療を提供できるよう常に心がけております。当院では、望まれる患者さんには低侵襲な手術を、必要な患者さんには高難度な手術を提供いたします。心臓血管外科のチームワークは素晴らしく、また関係各科との連携は良好で患者さんの病状に合わせた対応ができます。

  1. 狭心症や心筋梗塞に対しては人工心肺を用いないオフポンプ冠動脈バイパス術を行います。動脈グラフトを積極的に用いて長期成績の良い術式を選択しています。
  2. 弁膜症は、基本的に小さな傷で行う低侵襲(MICS)手術で行います。僧帽弁は自分の弁を温存する形成術を基本とし、弁置換術においては耐久性の高い人工弁を選択し、長期的にも体に優しい治療を目指しています。
  3. 重症心不全への治療は「ハートチーム」で行います。再生医療と人工心臓手術の両方を行う全国でも数少ない拠点病院となっています。患者さんやご家族も「チーム」の一員となっていただき、元気に社会復帰していただけるようサポートいたします。
  4. 緊急性の高い大動脈解離や大動脈瘤では脳合併症を極力抑えた安全性の高い手術を心がけます。ステントで可能なものはステントで、ステントだけでは無理なものはハイブリッド手術を選択し低侵襲となるようにしています。また、緊急手術に対応できるように常に病院内で心臓血管外科医が待機しています。
  5. 小児心臓外科は小児科と協力し、本人のみならずご家族にもご安心いただけるようなやさしい手術を心がけています。誠実なチームで新生児から成人先天性疾患まで幅広く対応しています。
  6. 不整脈の外科治療、心臓腫瘍、肥大型閉塞性心筋症など珍しい疾患にも経験が豊富でいろいろな手術方法で治療いたします。

取り扱うおもな疾患

①虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、②弁膜症、③重症心不全(心筋症など)、④大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離)、⑤先天性心疾患、⑥不整脈など

おもな診断・治療法

①冠動脈バイパス術、②弁膜症手術:MICS手術、僧帽弁形成術、人工弁治療、大動脈基部手術、③人工心臓(LVAD)、再生医療(心筋シート、iPS)、④人工血管置換術、ステント手術、ハイブリッド手術、⑤先天性心疾患手術、⑥メイズ手術

高度な先進医療

LVAD治療、再生医療、MICS手術

診療科における研究テーマ

  • ロボット心臓外科手術(僧帽弁形成術の有用性の検討、新型ロボット開発)
  • 新しい人工心臓の開発
  • 再生医療
  • ハイブリッド大動脈手術術式の開発
  • 3D心臓モデルを利用したトレーニング方法の開発
  • 僧帽弁形成術の新規デバイス開発