科長のご紹介
肺癌を中心とする胸部悪性腫瘍の治療において、
質の高い専門医療を多くの患者さんに提供します
科長 |
大久保 憲一 -Kenichi Okubo- |
専門医 |
日本外科学会認定 外科専門医・指導医
呼吸器外科専門医合同委員会認定 呼吸器外科専門医・指導医 |
専門分野 |
呼吸器外科学
胸部悪性腫瘍 |
研究領域 |
肺癌外科治療
低侵襲手術
集学的治療 |
電話番号 |
03-5803-5677 |
専用ホームページ |
http://tmd-thsr.jp/ |
肺癌はわが国全癌死亡のうち最大数です。手術患者さんの年齢は高齢化し、75歳以上が25%、80歳以上が10%を占めています。一方、肺癌手術は鏡視下に行われ、低侵襲で痛みも少なく早期退院できるようになりま
した。高齢のため術前に不安を抱く患者さんも、手術後、思いのほか早く回復され、笑顔で退院されるケースを多く見ることができます(病棟スタッフの声)。
診療科の概要
呼吸器外科は呼吸器系臓器すなわち肺・縦隔・胸壁・横隔膜の外科治療・外科的診断を取り扱う専門診療科です。早期肺癌や気胸など良性疾患に対して胸腔鏡下の低侵襲手術を行い、早期退院・早期社会復帰を提供します。局所進行肺癌や難治性の胸部悪性腫瘍に対して、拡大手術・集学的治療を行い、生命予後・QOLの向上を提供します。
取り扱うおもな疾患
肺疾患: 肺癌、転移性肺腫瘍、炎症性肺疾患、気腫性肺疾患(気胸)
縦隔疾患: 縦隔腫瘍、重症筋無力症、リンパ疾患
胸膜・胸壁疾患:悪性胸膜中皮腫、胸壁腫瘍、膿胸
おもな診断・治療法
外科治療: 胸腔鏡下肺切除術、胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術、肺癌手術、周囲臓器合併切除、気管支形成・肺動脈形成、胸壁手術、膿胸手術、胸膜肺全摘術、根治的胸膜摘除術
外科的診断:胸腔鏡検査(肺、胸膜)、縦隔鏡検査
高度な先進医療
局所進行肺癌(Pancoast 腫瘍、N2-stageIIIA 肺癌など)に対する、術前化療放射線併用療法後に肺切除術を行う集学的治療。悪性胸膜中皮腫に対する、 壁側臓側胸膜全摘除術および術中温熱抗癌剤灌流療法ののち抗癌剤全身投与を行う集学的治療、などが当科で行う高度な先進技術です。
診療科における研究テーマ
低侵襲手術、胸部悪性腫瘍に対する集学的治療、肺癌の臨床病理学的研究
取り組み
胸部悪性腫瘍に対する可能な限りの外科治療を提供しています。他診療科と連携して最善の治療法を検討します。手術待機期間を短くするよう努めています。