科長のご紹介
呼吸器疾患に関して医学の進歩に対応した
先進的医療を実現すべく努力しています
呼吸器内科は間質性肺炎、アレルギー疾患(過敏性肺炎・気管支喘息)、感染症(肺炎)、悪性腫瘍(肺癌)、慢性閉塞性肺疾患などの多彩な疾患を担当しますが、いずれの疾患についても医学の進歩に対応した先進的医療を実現すべく努力しております。呼吸器疾患のことでお悩みの方は当科を受診してください。
診療科の概要
全人的包括的医療を科学性をもって行うことを指針に、患者さんの苦しみや悩みに寄り添った医療を提供することが我々の使命と考え、呼吸器疾患全般にわたり先端的な治療を行っています。
また快眠センターを併設し睡眠時無呼吸症候群等の診療も行っています。
おもな診断・治療法
当科では間質性肺炎の中でもカビや鳥関連物質が原因である過敏性肺炎の症例が多いのが特徴です。正確な診断のために抗原回避、気管支鏡検査、鳥関連物質に対するアレルギーを調べる免疫学的検査、吸入誘発試験、胸腔鏡下肺生検を行っています。
高度な先進医療
慢性の過敏性肺炎は臨床像が特発性間質性肺炎(原因不明であり、特定疾患に指定)に類似しており、正確な区別が困難とされています。当科では、診断に有用な抗原回避や吸入誘発試験の経験が豊富であり、特異抗体などの免疫学的検査も可能です。
取り扱うおもな疾患
間質性肺炎、肺癌、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、呼吸器感染症、サルコイドーシス、睡眠時無呼吸症候群等の呼吸器疾患全般の診療を行います。特に過敏性肺炎を含め間質性肺炎についての診療経験が豊富です。また、アレルギーセンターでは難治性喘息の患者さんに生物学的製剤による治療を行っております。
診療科における研究テーマ
間質性肺炎に関する研究が中心となっています。間質性肺炎における肺の線維化の病態解明、過敏性肺炎の病態解析や診断法開発などを研究テーマとしています。細胞培養系や動物モデルを用いた喘息の病態解析なども行っています。
第2回 アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)全国調査へご協力のお願い
取り組み
間質性肺炎を含め両側の肺に陰影が出現するびまん性肺疾患と呼ばれる疾病に関しては、様々な原因が挙げられますが、原因を特定することは困難です。各種検査法を用いてできる限りの原因特定に努めております。
その他
当科の研究室では過敏性肺炎の診断に必要な特異抗体測定や抗原吸入誘発試験が可能であり、これまでに全国からご紹介いただいた患者さんの診断に貢献してきました。また、生活環境中に存在する原因抗原の量を正確に測定するシステムを開発しました。