診療科・センター・部門

緩和ケア科外来担当表はこちら

科長のご紹介

がん患者さんや非がん疾患の患者さんの
全人的な苦痛(身体的・精神的・心理社会的苦痛)に向き合います。

科長 佐藤 信吾 -Shingo Sato-
専門医 がん治療認定医、日本整形外科学会専門医
専門分野 緩和医療、骨転移・骨軟部腫瘍
研究領域 緩和医療学、臨床腫瘍学・分子腫瘍学、骨転移・骨軟部腫瘍、骨代謝
電話番号 03-5803-4886
専用ホームページ https://www.tmd.ac.jp/med/canc/kanwa/index.html

 緩和ケア=終末期医療というイメージを持たれている患者さんがまだまだ多いと思います。実際には医療者でもそのようなイメージを持っている人が多いのが現実です。私たちは、治療中のがん患者さんや非がん疾患の患者さんの身体的・精神的苦痛にも向き合っています。また、私たちが緩和するのは痛みだけではありません。患者さんが抱える様々な身体症状・精神症状に対する適切なアセスメントを実施し、症状を最大限緩和できる治療介入を目指しています。

診療科の概要

 緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、緩和ケア外来それぞれの部門で包括的な診療体制を構築しています。緩和ケア病棟は2017年4月にB棟15階に開設され、現時点では院内で診断・治療を受けた患者さんを対象として診療しています。病棟や外来では他の診療科・部門と連携して診療を行っています。

おもな診断・治療法

 診療科の特徴として、他の診療科・部門との併診で診療を行っています。診断・治療については特別な手技や医療機器はありませんが、コミュニケーションを重視し、患者さん・ご家族も医療チームの一員と考えて診察を行っています。

高度な先進医療

 一般的な意味での高度な先進技術はありませんが、専門的な緩和ケアを包括的視点から提供しています。また、当科では心理学的、倫理学的な立場に立脚した医療者・患者関係の構築を目指しています。

取り扱うおもな病態

 緩和ケアチーム、緩和ケア外来では、様々な段階(抗がん治療中~治療終了後)の悪性疾患の患者さんをおもな対象としています。このほかにも、難治性疼痛を有する非がん疾患の患者さんや、心理社会的サポートを必要とする患者さんへの対応も行っています。患者さんのニーズと病態に応じた対応を心がけています。
 緩和ケア病棟では、悪性腫瘍の患者さんがおもな対象となります。詳細は当院緩和ケア病棟のホームページをご参照ください。

診療科における研究テーマ

 がんと診断された時からの緩和ケアに関するロジックモデルの開発とそれに基づき望まれる行政政策の提言策定に関する研究、緩和医療・専門キャリア支援に関する研究、遺族による緩和ケアの質に関する全国研究、東アジア圏域の緩和ケア病棟における医療とケアの質の評価など。

取り組み

 基本的には他の診療科・部門との連携を重視し、患者さん・ご家族の負担にならないように併診しています。また、必要に応じて緩和ケアに関わる認定/専門看護師と医師が同時に対応しています。