診療科・センター・部門

病理部

部長のご紹介

遺伝子・染色体解析、免疫組織化学など最新の解析技術を導入し、
正確な病理診断に努めています

部長 大橋 健一 -Kenichi Ohashi-
専門医 病理専門医、細胞診専門医
専門分野 人体病理学
研究領域 消化管癌の病理診断、腎生検診断、アミロイドーシス
電話番号 03-5803-5661
専用ホームページ http://www.tmd.ac.jp/med/path/index.html

病理部では患者さんが手術や生検によって取り出された臓器、組織を顕微鏡で詳しく観察し、様々な疾患の確定診断をおこなっています。対象とする疾患は腫瘍を主とした全身のあらゆる疾患ですが、腫瘍においては悪性度や組織型の診断、進行度の詳細な評価に加えて、分子標的薬に代表される薬物治療の適切な選択に必要な病理組織学的な評価も行っています。時代の新しい要求に対しても適切にお応えできるよう、病理部では各臓器の高度な専門性に対応した診療を行っています。

部の概要

スタッフ
教授2、准教授1(専任1)、講師1、助教10(専任4)、特任助教2、後期研修医(大学院生)7、臨床検査技師15、(その内、病理専門医17、細胞診専門医10、分子病理専門医3,細胞検査士9)
カンファレンス
剖検例カンファレンス38件/ 年 他に各科カンファレンス(乳腺、皮膚、婦人科、脳外科、呼吸器、腎生検、消化器内科、肝胆膵、血液内科)を定期的に開催しています。癌患者さんの治療方針を検討するキャンサーボードにも積極的に参加しています。

おもな診断・治療法

診断件数
病理組織11,695件、術中迅速診断739件、細胞診 9,517件/ 年、病理解剖40件/ 年、免疫染色4,300件/ 年、電子顕微鏡診断81件/ 年

病理部検査案内
病理部検査項目一覧

高度な先進医療

約330種類の抗体を用いた免疫染色で診断の精度を高めています。また病原体を中心に、モノクローナル抗体を新規に作製し、感染性疾患の診断に応用しています。外部機関での受託検査の行えないFISH 診断も年間10件程度実施しています。すべての検体を病理専門医と教授・准教授のダブルチェック体制で診断し、精度管理を厳密に行っています。

取り組み

医学部附属病院、歯学部附属病院が2021年10月に一体化されました。これに先立つ形で病理部門では2015年4月に医学部と歯学部の病理診断部門が共同で診療を行う体制が構築され、医歯一体となって病理診断の精度と効率の向上に努めています。

その他

臨床検査室の管理や技術に関する国際規格であるISO15189に適合した施設として病理部も2018年6月に国際認証を取得しました。お力添えをいただきました管理部門、検査部に深謝いたします。
今後も国際規格に沿った運営を通じて病理診療の精度の向上、人材の育成、安全な作業環境の維持に努めていきます。