後期研修プログラム 特色

目標に沿った研修

リウマチ専門医受験資格取得、学位取得、短期的な知識・技術習得など、各人の目標にもとづくカリキュラムを組み、テイラーメイドな研修を行えます。

豊富な症例数

全国の膠原病・リウマチ専門医療機関の中でも豊富な症例数を誇り、入院患者数、外来患者数ともに最近5年間でも増加傾向となっています(2015年度入院患者数延べ368名/外来患者数延べ29119名/外来初診患者数739名)。そのため、 関節リウマチのような罹患率の高い疾患から、一般病院では教科書でしか学べないような罹患率の低い疾患まで、患者様の診療を通して幅広く学ぶことができます。

豊富な指導スタッフ

充実した指導スタッフ(内科指導医9名/総合内科専門医10名/リウマチ指導医15名/リウマチ専門医18名/感染症専門医1名) のもと、内科および膠原病・リウマチ診療に必要な知識・診療技術を幅広く習得できます。

新規治療法の実践

既に承認を得ている様々な治療法を実践しており、 また製薬会社主導の生物学的製剤を中心とした治験に積極的に参加し、 更に医師主導の治験も行っており、開発中の新規治療法に対する深い経験も積めます。

学術的なキャリア

基礎から臨床に渡る多彩な研究を行っており、 臨床に卓越し且つ膠原病・免疫学の分野において貢献のできるPhysician-Scientistとして、 国内外で活躍する学術的なキャリアを築くこともできます。

カリキュラムの進め方

東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科における後期研修プログラムのカリキュラムを、その教育目的、到達目標、学習方略、 そして評価方法の順にそれぞれ説明します。本プログラムのカリキュラムでは、それら4つの要素が以下のような関係を形成します。 すなわち、学習者の到達度評価および社会的必要性を考慮し、 適宜到達目標の修正を行い、そして適切な学習方略の立案を行い、 そして再びそこで学ぶ学習者の到達度にもとづき省察・修正を行っています。

カリキュラムの進め方

教育目的

  • 知識・技術ともに世界的水準を満たす膠原病臨床医を育成する。
  • 学術的キャリアを希望する医師には、基礎から臨床に渡る多彩な研究への参加を通し、 臨床に卓越し且つ膠原病・免疫学の分野において貢献のできるPhysician-Scientistを育成する。

到達目標

臨床的に卓越した臨床医を育てる

膠原病・リウマチ疾患の発症形式、臨床兆候、病態、そして治療管理の基礎的な知識を持つ: 詳しくは、膠原病に関連した解剖・遺伝・生化学・免疫・生理・薬理・疫学・統計・倫理各分野の知識を備える。
病歴聴取・身体診察、そして適切な検査・画像を通した臨床データ収集のための知見を備える。
適切な鑑別診断を診断的可能性に応じて列挙し、臨床データを解析して各鑑別診断を肯定・否定し、適切な治療プランを計画する知識・技術を備える。
他科患者のコンサルタント、または多科管理の複雑症例診療におけるチームリーダーとして機能できるための資質を備える。
頻度の高い膠原病及び稀な膠原病の治療に必要な知識を備える:すなわち、抗炎症剤及び免疫抑制剤の作用機序、 適応、禁忌、副作用、コスト、そして期待される臨床的効果の知識を備え、そして適切な他科コンサルト依頼を行える。
膠原病・リウマチ内科的に高頻度に行われる診断的技術とその解釈のために必要な知識を備える。
慢性的で多臓器にわたる複雑な病気を患った患者に対する、誠実で、尊敬・同情に満ちた人間的な接し方ができる。
卓越した臨床医は臨床研究に関する深い洞察力を備える。: すなわち、日々新たにPublishされるスタディのデザイン・結果の解釈・臨床への応用を行ううえでの十分な知識をもっていなければならない。

 

様々なセッティングにおいて膠原病専門医として機能できる臨床医を育てる

外来診療・病棟診療・救急診療・そして集中治療など様々なセッティングで、患者の主治医として機能できる。
外来診療・病棟診療・救急診療・そして集中治療など様々なセッティングで、他科の患者に対するコンサルタントとして機能できる。
多科管理(通所リハビリ利用や在宅サービス利用など)の複雑症例診療におけるチームリーダーとして機能できる。

 

日々更新される知識・技術について常にアップデートしていけるための生涯学習を実践できる臨床医を育てる


臨床・基礎研究の新たな知識の獲得を行っていく習慣を備える。
教育を目的としたカンファレンスへ出席・貢献する。
地域・国内・国際レベルの学術的カンファレンスへ出席・発表する。


学習方略

方略 内容 具体的活動
病棟研修 Attending physician(教官またはそれに準ずるスタッフ)の指導の下に、 膠原病による病棟入院患者の初期評価・入院適応・鑑別診断・診断的検査プラン樹立・ 治療方針決定・入院中の継続ケアを行い、様々な膠原病の臨床・評価方法・治療について学ぶ。
それとともに内科または全科ローテートの研修医に対する一般内科医として必要な膠原病の知識・ 評価方法などの教育及び病棟患者一般のマネージメントについての実践的教育を行い、 教育技術を身につけるとともに更なる知識の洗練を行う。
Work round
Attending round
Grand round
Morning report
外来研修 上級医局員の指導の下に、膠原病的臨床問題を持つ患者の評価・ マネージメントを習得する。継続的フォローアップを行うことにより膠原病の自然経過および長期治療戦略を理解する。 Weekly rheumatology clinic Weekly ambulatory report
コンサルテーション研修 他科患者の膠原病的臨床問題の評価・継続ケアを通して、知識の習得はもちろんのこと、 依頼医師・チームとのProfessional communication及び教育の技術を習得する。 In-patient consultation service
学術的カンファレンス 臨床カンファレンス、基礎研究のカンファレンス、Journal clubへの参加を通して、基礎・臨床研究に関する深い洞察力を養い、 自らの学術的活動の発表及びフィードバックを受ける場とするとともに生涯学習の機会としてこれらのカンファレンスを利用する方法を習得する。 Morning report
Didactic lecture series (lunch-time lecture)
Weekly journal club
Weekly basic science journal club
研究経験 研究(基礎または臨床)に参加し、臨床を通して生じた医学的・ 科学的疑問に対する科学的検証を行うための基礎を学ぶ。すなわち、問題の検証のための仮説演繹法理論、研究デザイン・遂行、そしてデータ収集・解析・解釈を行ううえでの知見を習得する。 COA rotation (consultation/outpatient/academic activity)
Graduate school
機関内教育 医学生・研修医・当科医局員・他科医師などへの教育を通し、 リーダーとしての資質を養うとともに、患者への教育を通してカウンセリングやCommunication技術を習得する。 Morning report
Weekly ambulatory report
Weekly journal club
機関外教育 地域症例検討会/教育講習会などへの参加(出席・貢献)を通し、膠原病・リウマチ内科医・ 専門医として、そしてその中でのリーダーとしての役割を認識し、その資質を養う。そして自身および周辺医療関係者の生涯教育に貢献する。 地域症例検討会
教育講習会

評価

形成的評価
  • 4週間のAttending期間終了毎に、AttendingがFormatにもとづく評価を行い、それに基づき直接フィードバックを行う。
  • 定期的に後期研修実務者が個別面談を行い、後期研修医自身がFormatに基づき行う自己評価と、 Attendingによる評価、そして実務者自身の直接観察にもとづき、フィードバックを行う。
指導医の評価
  • 4週間のAttending期間終了毎に、後期研修医がAttendingの教育姿勢・技能をFormatにもとづき評価する。記入は匿名とし、 記入されたFormは医局秘書に直接提出する形を取り、 評価内容は3月末および9月末にまとめて各被評価者に配布され、教育に関する各人の自己省察の資料とする。
プログラムの評価
  • 後期研修の各段階(臨床研修・研究)修了時に、後期研修医が、Formatにもとづくものおよび個別面談を通してプログラムの評価を行う。
  • 後期研修医の到達目標達成度およびプログラム評価にもとづき後期研修プログラムカリキュラム(到達目標自体と学習内容)の適切性を定期的に検討する。
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