インフォマティクス実現ユニットは、医学・医療ビッグデータ解析と人工知能による疾患遺伝子探索とプレシジョン医療のための予測アルゴリズム構築の推進を目的としています。
観測技術の劇的な発展とバンクに収集された膨大な臨床検体情報によって医学・医療ビッグデータが収集される中、疾患どうしの複雑な関係もますます解明されつつあり、より精緻なメカニズムや治療法の選択・予防を患者ごとに行うことが視野に入ってきました。それを推進するには深層学習などの人工知能やデータサイエンス、システム医学、そして数理シミュレーションを統合的に駆使する必要があると考えています。
本ユニットでは、未来医療開発コンソーシアムの基礎研究拠点で開発される革新的観測技術などを用いて得られたバイオ情報バンクの生体・分子・臨床データを統合的に解析し、人工知能などに基づき疾患遺伝子探索とプレシジョン医療のための予測アルゴリズム構築を行い、AIホスピタルの構築を推進するとともに、応用研究拠点と連携して難病、がん、生活習慣病の原因や治療メカニズムの探索を展開してまいります。
治療奏効などの予測を患者ごとに精緻に行うため、臨床検体からのデータの生物統計的な解析とともに、疾患や個人の体質の分子・細胞間相互作用なども組み入れた総合的な数理科学モデルに基づく方法論を提案したいと考えています。
