
名前 佐藤 淳 理学博士
所属 メディカル・トップトラック(MTT)プログラム
職名 ジュニアMTTフェロー(特任助教)
主研究テーマ
CRDタンパク質Corinのショウジョウバエ相同遺伝子の機能解析
研究概要
Wntシグナル伝達系において、Wnt受容体Frizzledに存在するCystein Rich Domain(CRD)は、Wnt結合部位として機能している。また、CRDはWntシグナルと関連が知られていないタンパク質からも見つかっている。ヒトCorinもその一つであり、CRDだけでなく、LRP及び膜型セリンプロテアーゼ部位を保持し、ANP変換酵素として高血圧症に関与する遺伝子として知られている。しかしながら、 Corinの詳細な生体内での機能や各部位の機能、シグナル伝達系は知られていない。遺伝学的機能解析に優れるショウジョウバエを用いて、Corinのショウジョウバエ相同遺伝子の生体内での機能を明らかにすることを通して、疾患発症メカニズム解明を目指したい。
論文
1. Sato, A. and Tomlinson A. Dorsal-Ventral midline signaling in the developing Drosophila eye. Development 134: 659-667 (2007)
2. Sato, A., Kojima, T., Ui-Tei, K., Miyata, Y. and Saigo, K. Dfrizzled-3, a new Drosophila Wnt receptor, acting as an attenuator of Wingless signaling in wingless hypomorphic mutants. Development 126, 4421-4430 (1999)
主に行っている研究上の技術
1. ショウジョウバエを用いた分子遺伝学
1) 突然変異体の作成及び解析
2) 突然変異体を用いたモザイク解析
3) 異所発現系の構築及び解析
4) 免疫染色
2. 分子生物学的手法
1) 改変型遺伝子の作製
2) RT-PCR
3) 抗体の作製