臨床栄養部が当院オリジナルの漆器椀プロデュース
臨床栄養部スタッフが、当院オリジナルのお椀をプロデュースしました。お椀に描かれているのは、東京医科歯科大学シンボルの「梅の花」で、3色あります。入院患者さんのために、軽くて持ちやすく、また食材が映える黒色の漆器椀で、美味しく食べていただきたいという思いが込められています。今後、業務用食器として販売されます。
こちらは、先週の焼きサンマの夕食に、オリジナル漆器椀を使った盛り付け例です。
秋を代表するサンマ。当院の病院食は、このように旬の食材を取り入れるようにしています。
今回、サンマを病院食に取り入れたことについて、臨床栄養部副部長の斎藤 恵子さんに伺いました。
質問1 サンマを病院食メニューに取り入れた理由は?
斎藤 季節感を味わって頂きたいことです。栄養面では、脂質には、血栓を防ぎ、コレステロール低下作用があるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれていること、また、貧血に効果のあるビタミンB12や骨の形成に必要なビタミンD,たんぱく質も多く含まれています。
質問2 サンマの調理で難しいところは?
斎藤 皮をパリッと、身をふっくら焼くこと。オーブン300℃に設定して焼き上げます。
質問3 季節感のあるメニューに対する患者さんの声があれば教えてください。
斎藤 患者さんからこんなお手紙をいただきました。
「外出できない、家族とも過ごせない入院中に病院食に添えてあった、
〝せめて行楽気分だけでも味わって下さい″、と書かれたメッセージに感動しました。」
-
食材が映える黒色の漆器椀で、美味しく食べていただきたいという思いが込められています
-
ふっくらと焼きあがるように、300℃のオーブンで約10分間。焼き上がりは、サンマの内部温度もチェックして、しっかり中まで火が通っているかどうかを細かくチェックします。