身体を傷つけることなく脊髄の神経活動を可視化するシステム「脊磁計」を開発

国立大学法人東京医科歯科大学、学校法人金沢工業大学、株式会社リコーは共同で、脊髄の神経活動によって生じるわずかな磁界を計測し、身体を傷つけることなく脊髄の神経活動を可視化するシステム「脊磁計」を開発し、実用化に向けて取り組んでまいりました。
このたび、ハードウェア・ソフトウェア・評価手法の開発により、頚部に加えてこれまで計測が困難とされてきた腰部についての神経磁界計測に成功しました。その研究成果の1つが国際臨床神経生理学会連合(IFCN)の機関誌 Clinical Neurophysiologyに掲載され、表紙に選ばれました。さらに手掌部や腕神経叢部といった末梢神経の神経磁界計測も成功いたしました。本成果により、脊磁計の臨床における応用先が広がり実用化に向けて大きく前進いたしました。この研究成果について東京医科歯科大学病院 医科(医系診療部門)が中心となり、2019年7月24日に記者説明会を開催しました。研究成果の内容は、朝日新聞、日本経済新聞、日刊工業新聞、化学工業日報、電波新聞、マイナビニュース、 Yahoo!ファイナンス、モーニングスターなどで紹介されました。
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左から、源間 信弘 株式会社リコー HC事業本部 事業本部長、
川端 茂徳 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科先端技術医療応用学講座特任教授、
大川 淳 東京医科歯科大学病院 医科(医系診療部門) 病院長 、 河合 儀昌 学校法人金沢工業大学 常任理事 産学連携局長
【記者説明会の流れ】
冒頭挨拶(大川淳 東京医科歯科大学病院 医科(医系診療部門) 病院長)
概要説明( 川端 茂徳 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科先端技術医療応用学講座特任教授)
概要説明(河合 儀昌 学校法人金沢工業大学 常任理事 産学連携局長)
概要説明(源間 信弘 株式会社リコー HC事業本部 事業本部長)
質疑応答
「脊磁計」システム見学
頚部の神経活動
腰部の神経活動
末梢(手掌)の神経活動
末梢(腕神経叢)の神経活動
開発した脊磁計のイメージ図