お知らせ

白衣式を開催~104名に白衣が貸与されました~

4月3日、2018年度東京医科歯科大学医学部医学科白衣式を開催し、医学科新5年生104名に白衣が貸与されました。

白衣式とは?

1988年にアメリカで「White Coat Ceremony」として始まったのが最初といわれ、本学では、「臨床実習開始前の共用試験」(医師の資格を持たない学生が患者さんに接して臨床実習を行うために必要な能力が充分に備わっているかについて判定する試験)に合格し、「Student Doctor」として認められた医学部医学科の新5年生を対象に白衣を貸与して病院実習への参加を許可し、貸与された学生たちは「学生医師」としての「誓いの言葉」を宣誓します。医学教育の重要な節目となるセレモニーです。

白衣式の様子

挨拶

  • 北川昌伸 医学部長

  • 大川 淳 医学部附属病院長・東京医科歯科大学医師会長

  • 佐藤達夫 東京医科歯科大学医科同窓会理事長

白衣貸与

代表学生による誓いの言葉[代表学生:波多野 裕斗(はたの ひろと)君]

「誓いの言葉」を発表した波多野 裕斗(はたの・ひろと)君インタビュー

医学科新5年生104人を代表して「誓いの言葉」を述べた波多野 裕斗(はたの・ひろと)君にお話を聞きました。

新しい白衣に袖を通した感想を教えてください。
胸に"Student Doctor"の文字と校章が刺繍されており、いよいよ自分がStudent Doctorとして病院で学び始めるのだと改めて実感し、身の引き締まる思いでした。
病院長や先生方を前に「誓いの言葉」を述べたときの感想を教えてください。
自分が尊敬し、目標とする先生方の前で誓いの言葉を述べさせて頂くということで非常に緊張し、最初から最後まで膝の震えが止まりませんでした。
将来どんな医師になりたいですか?
一番大きな目標としては、患者さんの心に寄り添い、身体的な健康だけではなく全人的な幸福を提供できる医師になりたいです。ただ、それと同時に、本学で学ぶ機会を頂いている自分には未来の医療をより良いものにしていくミッションがあると考えています。近年、技術の発達により、研究分野では大量のデータを短時間で得られるようになり、医療分野でもICTの活用による保健医療システムのパラダイムシフトが想定されています。このように医療が大きく変化していく時代に生きるものとして、常に時代の流れを見据えながら医療を革新していける医師になりたいです。専門領域に関しては、まだ病院実習が始まっておりませんのでイメージがあまり湧いておらず、幅広い科に興味を持って勉強しています。
東京医科歯科大学医学部に入学して良かったと感じていますか?
東京医科歯科大学に入学したことは、自分にとって非常に良かったと思っています。研究や海外留学など、私たち学生が興味を持ったことに対して、それに挑戦する機会とそのサポートをしていただける環境が整っています。また、教育プログラムをより良いものにしようと、常に柔軟に新しいものを取り入れようとしてくださる先生方には感謝の念に堪えません。
誓いの言葉にあった「パッチ・アダムス」について教えてください。
医師をめざすきっかけの1つは、パッチアダムスの映画をみて感銘を受けたことです。その後、彼の自叙伝や、彼の活動に端を発するホスピタルクラウンの記事などを読みました。それまで医師と患者の関係は、どことなく緊張感のある、硬い関係のようなイメージがありましたが、彼が患者さんに対して一人の人間として正面から向き合い、患者さんのこれまでの人生というバックグラウンドに理解を示しながら心を通わせていく姿に憧れを抱き、自分もそのような形で人の役に立てる人間になりたいと思いました。

*パッチ・アダムスは、学生時代に笑いが人を癒すことに気づき、自ら道化師(ピエロ)、いわゆる「ホスピタルドクター」となって、診療や講演活動などを行っているアメリカ人医師。