キラリ!働く人

第1回 病棟クラーク 熊谷美樹さん

病棟クラークとはどんな仕事ですか?

病棟のナースステーション内で医師や看護師の事務作業などの補助をするのが「病棟クラーク」です。具体的な業務内容は、電話応対、カルテの管理、検査データの処理、診断書など文書類の授受や確認、入院する患者さんやご家族の対応、さらには面会者の接遇、病棟で働く医師、看護師、その他様々な医療スタッフのサポートも含めて、仕事は多岐にわたりますが、「頼れる縁の下の力持ち」として、やりがいはあります。

今回は、病棟クラークとして働く熊谷美樹さんにお話を伺いました。

病棟クラーク 熊谷美樹さん
-Miki Kumagai-

1. 病棟クラークという仕事に興味を持ったきっかけについて教えてください。

職業訓練校で医療事務の勉強をしていたため、資格が活かせる仕事ということ。また、それまで人に接する仕事が多かったこともあり、患者さんと触れ合う機会が多い職種に就きたいと思い、病棟クラークの業務に興味を持ちました。

2. 医科歯科で働こうと思った理由は?

医療機関での就業経験がなかったため、大学病院というのはとても高いハードルに感じたのですが、医科歯科は未経験者でも応募が可能であったこと、大学病院だからこそ幅広い知識を得て、自身の経験を積むことができると思ったからです。また、土日がお休みだったのも、大きな決め手でした。

3. どうやって求人を見つけましたか?

職業訓練校で医療事務の勉強をしていた事から、ハローワークで求人を見つけました。

4. 就職試験の流れについて教えてください。

書類選考後、面接を行いました。
面接では実際の業務内容や就業形態に関わる具体的な質問が多かったです。

5. 実際に働いてみた感想を教えてください。

思っていた以上に多くの業務があり、業務を覚え、慣れるまでは正直大変でした。
事務と言ってもパソコンの前にじっと座って業務を行うというより、アクティブに動くことが多いです。ただ、業務に慣れてくると、ある程度自分のペースで仕事を行う事ができます。また、各病棟に病棟クラークは1名配置ですが、困った時に相談できるサポート体制が整っていたので安心して業務ができました。1日の業務を円滑に終える事ができた時は、とても達成感を感じます。土日祝日や年末年始がお休みなので、プライベートも充実しています。

6. 病棟クラークに求められる資質、資格などは?

病棟では、医師や看護師等他職種との連携が必要であるため、協調性が重要だと思います。また、患者さんやご家族、面会者と接する機会が多いため、臨機応変な対応ができる事も大切です。それから、院内の関連部署との連絡調整が多いので、正確に連絡事項を聞き、迅速に伝えられる事も必要だと感じます。

資格は必ずしも必要ではないのですが、医療事務の資格があれば、より業務を行いやすいです。

7. やりがいを感じるときはどんな時ですか?

病棟で働く医師や看護師、スタッフに頼りにされ、それに応えることができた時です。また、患者さんから感謝の言葉をいただいた時や外来で通院された際に、声を掛けていただき、元気な姿を見た時です。

8. 今後の目標は?

病棟クラークに従事して7年目となりましたが、まだまだ自分自身の知識不足を感じます。医事業務に関する知識のスキルアップを図るためにも、医師事務作業補助者や診療情報管理士の勉強をしたいと思っています。