お知らせ

大阪・関西万博会場に東京科学大学関係者が展示参加(5月4日~10日)

2025年5月4日から10日の7日間、大阪・関西万博のギャラリーWESTにて、「未来の野外診療所~ゼロ・エミッションの災害医療~」を開催します。このイベントは日本赤十字社の企画で、東京科学大学関係者の研究成果に関する展示も含まれています。

この展示イベントでは、再生可能エネルギーで自給する低電力照明や空調システム、水生成・再利用装置が設置された超軽量テントなど、環境にやさしい災害医療の未来の姿を知って・体験することができるそうです。

東京科学大学関係者の展示は、以下の3点です。

・未来の不妊治療デバイス(東京科学大学 池内真志研究室)

・ソフトロボットによる救命と医療(東京科学大学 塚越秀行研究室)

・医療介護サポートロボット(東京科学大学  広瀬茂男 名誉教授・ヒーロー研究所)

今回は「未来の不妊治療デバイス」というテーマで展示をする東京科学大学生体材料工学研究所 医療工学研究部門 精密医工学分野の池内真志教授と、このブースに同時に展示するレゴ作品を制作した東京科学大学レゴ同好会の浦田櫂利部長にお話を聞きました。

東京科学大学生体材料工学研究所
医療工学研究部門 精密医工学分野の池内真志教授にQ&A

【質問】万博でどんな展示をされますか?

池内真志教授:「未来の不妊治療デバイス」ということで、マイクロロボットを用いて、胚(はい)を適切な位置に運び、放出し、その後も無事に着床するまで胚を保護する機能について展示します。詳しい内容は、次のYoutubeの映像(https://youtu.be/Gh1x7XsG9gI?feature=shared)でご覧ください。

 
【質問】ほかにも目玉になる展示があるそうですね?

池内真志教授:はい。東京科学大学のレゴ部の皆さんが制作した東京科学大学病院の内部を模したレゴブロック作品を展示します。5月2日に病院に展示されているレゴブロック作品の一部を持ち出すときには、10人がかりで展示物を壊さないように、慎重に作業をしました。作業中に、小さな男の子が駆け寄り、「ボクもレゴ大好き!」と嬉しそうに見つめる姿が微笑ましく、大阪・関西万博のギャラリーWESTでの展示でもたくさんの子どもたちのキラキラした笑顔に出会えることが、今からとても楽しみです。

 
【質問】展示期間と場所は?会場に行かれますか?

池内真志教授:GW期間(5月4日~10日)の7日間、万博会場ギャラリーWESTにて『未来の野外診療所~ゼロ・エミッションの災害医療~』という企画が行われます。 展示では、レゴブロックで再現されたC棟内部の手術室(ダビンチ手術室)のジオラマを使用していただきます。その手術室の中に、池内研究室と歯学部がコラボレーションして制作した身長5mmの万博マスコットが配置される予定です。私は5月4日、5日の午前中はブースに立っています。

東京科学大学レゴ同好会・部長の浦田櫂利さんにQ&A

【質問】万博への出品はどういう経緯で決まりましたか?

浦田櫂利さん:生体材料工学研究所の池内さんから、「大阪万博に出展するので、展示の一部にレゴの手術室を使いたい」とご提案をいただきました。当初は新たに手術室を制作する案もありましたが、以前、レゴでC棟を制作した際に病院のジオラマも制作していたため、そちらを使用していただくことに決まりました。

 
【質問】万博で展示することへの期待や喜びは?

浦田櫂利さん:大阪・関西万博という国際的な場に、自分たちの制作物が展示されることを大変光栄に思います。本展示を通して、見に来てくださった方々に、研究や医療技術への関心を持っていただく一助となれば幸いです。また、理工学系の学生が制作した作品を医歯学系の方々にご活用いただけたことは、大学統合の成果として非常に意義深いことだと感じています。これをきっかけに、今後も理工学系と医歯学系とのつながりを大切にしていきたいと考えています。

  • 大阪・関西万博での展示を実現した池内真志教授(左)と研究員の皆さん

  • 東京科学大学病院C棟のジオラマを制作した東京科学大学レゴ同好会部長・浦田櫂利さん(理学院3年・左)と伴達也さん(工学院3年・右)

  • 大阪・関西万博展示の方法について話し合う池内真志教授と浦田櫂利さん

  • 大阪・関西万博に展示予定の手術支援ロボット「ダビンチ」とドクターヘリ