呼吸器外科が低侵襲手術支援ロボット
Saroaサロアを用いた手術2例を実施
2024年10月18日、東京科学大学呼吸器外科が、低侵襲手術支援ロボットSaroaサロアを用いた手術2例を行いました。既に2名の患者さんは退院されて手術は2例共に成功しました。
低侵襲手術支援ロボットSaroaサロアは、東京科学大学が旧東京工業大学、旧東京医科歯科大学時代から共同研究を進め、2023年5月には製造販売承認を取得しました。また空気圧制御による柔軟かつ繊細な駆動により、世界で初めて「力覚」を再現することに成功していることにも注目が集まっています。
執刀医・東京科学大学病院呼吸器外科の石橋洋則准教授のコメント
手術当日までに綿密なシミュレーションを重ねた結果、滞りなく手術を完了することができました。特に呼吸器外科手術では繊細な触覚が求められますが、Saroaシステムは明瞭な視野を確保でき、ロボットアームがコンパクトであるため、手術助手の役割が増えました。この点で、Saroaのシステムは非常に有用であると感じました。今後は、このコンパクトさを最大限に活用できるよう工夫していきたいと思います