お知らせ

本郷消防署で脳卒中セミナーを開催

 救急隊員と医師、看護師、救急救命士などの医療スタッフとの円滑なリレーションは、救急医療の現場でとても重要です。
 そこで東京医科歯科大学病院血管内治療科が中心となり、救命救急センター(ER)、脳神経内科など、救急患者に多い脳卒中の治療を担当する診療科が、2023年9月20日に東京都文京区の本郷消防署で「脳卒中セミナー」を実施しました。
 会場には文京区内の救急隊員の皆様が50人以上も集まってくださいました。
 このセミナーは2020年のコロナパンデミック前に開催されましたが、その後、感染症の流行が落ち着くのを待って、3年ぶりに開催されました。
 今回は、実際に脳卒中を発症して東京医科歯科大学病院に救急搬送され、治療をした結果、元気になった患者さんとそのご家族をお招きして、貴重な体験談を伺う機会も設けました。
 参加した救急隊員からは、「日頃は救急搬送で忙しく、自分が搬送した患者さんのその後を知る機会がありませんが、医療者や患者さんの貴重な搬送後のお話を聞けたことで、自分たちの仕事の価値や意義の大きさを感じました」、「迅速な救急搬送のために今回のセミナーで培った知識を生かそうと思います」などのご意見を伺うことができました。
 東京医科歯科大学病院では、今後も円滑な救急隊とのリレーションを大切にして尊い命を守るために、救急医療のさらなる質的向上に努めてまいりますので、セミナーの開催を希望される消防隊や団体の皆様はいつでもご相談ください。

9⽉20⽇ 本郷消防署の脳卒中セミナー次第(プログラム)

10:00ご挨拶(⾎管内治療科 壽美⽥ 一貴先⽣)
10:02 頭蓋内圧の亢進と脳卒中のバイタルサイン(⾎管内治療科 平井 作京先⽣)
10:15 質疑応答
10:20 LVO scaleの観察項⽬について(脳神経内科 鈴木 基弘先⽣)
10:30 質疑応答
10:35 実際に脳卒中で搬送されて治療後に元気になった患者さんからの体験談
10:50 質疑応答
10:55 休憩
11:00 機能強化棟の紹介(救急科・救命救急センター 藤⽥ 晃浩先⽣)
11:10質疑応答
11:15症例提⽰(⾎管内治療科 髙橋 暁先⽣)