お知らせ

トルコ・シリア地震被害に対する国際緊急救助隊・医療チーム活動報告会

2023年2月6日にトルコ・シリアで発生した甚大な地震被害に対し、当院の看護師3人が国際緊急援助隊・医療チームのメンバーとして参加し、約3週間の現地での救援活動の様子を病院スタッフに報告する活動報告会を2023年4月10日に開催しました。

2023年2月12日に、JICAからの要請を受けた東京医科歯科大学では、3名の看護師の参加・協力が決定し、3名の看護師が現地に派遣されました。約3週間の活動では、診療用のテントの設営などからスタートし、毎日100人程度の患者の診察や、外科手術なども行いました。地震災害ということで、外傷や咽頭痛などを伴う感染症などで受診する被災者が多かったということです。報告会には前病院長の内田信一医療担当理事をはじめ約50人の病院スタッフが参加しました。救援活動に従事し、無事に帰国した3人のスタッフに医療チームの活動の様子や報告会を終えた感想を聞きました。

  • 副看護師長 髙村ゆ希

    2023年2月6日に発生したトルコ南東部を震源とする地震被害に対して国際緊急援助隊(JDR)医療チームの一次隊チーフナースとして活動をさせていただきました。報告会ではJDR医療チームの成り立ちと本派遣においてチーフナースとして診療調整部門で行った活動の概要を共有させていただく事により、私たち医療者が災害時にどのような対応や行動が求められているのか再考する機会となりました。
    また、この活動は職場の皆様のご理解とご協力があってこそ実現するものだと、あらためて皆様に支えていただいていることに感謝しております。
    今回、被災された地域やそこで生活をされている方々はまだ復旧・復興の途にあります。今後も関心を寄せ続け、今の自分にできる支援を続けたいと思います。

  • 災害テロ対策室 宮前繁

    私は、国際緊急援助隊(JDR)医療チームの一次隊区分Ⅰにおいて外来看護師として、活動させていただきました。報告会では、現地での日々の活動実態とともに、その時の思考や判断を報告させていただきました。報告会を開催したことで、派遣期間であった約2週間の不在を支えていただいた職場の皆さんに直接感謝の気持ちを伝えられ、活動に一区切りついた実感が湧きました。
    この場をお借りして、改めて活動を支えていただいた、現地の皆様、JICAの皆様、隊員の皆様そして職場の皆様に感謝申し上げます。トルコ・シリア大地震で被災された皆様の早期復興を心から願うとともに、引き続き、被災された方々のために出来ることを模索していきたいと思います。