2018年5月1日付で2本学大学院医歯学総合研究科医歯学系専攻器官システム制御学講座統合呼吸器病学分野(呼吸器内科)教授を拝命し、早くも約7年が経過しました。呼吸器病学および呼吸器診療に貢献できることに喜びを感じ、日々業務に取り組んでおります。初代の吉澤靖之教授、そして2代目の稲瀬直彦教授が築いた呼吸器内科のモットーは「科学的な視点を持ちながら患者の苦しみに共感し、臨床で活躍できる医師」を数多く輩出することです。この伝統を引き継ぎ、間質性肺炎(肺線維症、過敏性肺炎など)と肺がんの難治性呼吸器疾患を中心に、COPD、アレルギー、感染症、睡眠時無呼吸症候群など、様々な呼吸器疾患において最先端の診断および治療を行っていきたいと考えています。
2024年10月には、東京工業大学との統合により新たに東京科学大学として生まれ変わりました。この名称はまさに科学的視点にふさわしいものとなりました。我々呼吸器内科の領域における課題として専門医の数、地域医療があります。呼吸器専門医は消化器や循環器の専門医の約3分の1程度であり、まだ充足しているとは言えません。地域の医療を支えているのも大学病院であります。
そこで、以下の3つの目標を達成していきたいと考えております
このような取り組みを通じて、人が集まる活気ある教室を目指していきたいと思います。皆様のご指導、ご助言を賜れますようお願い申し上げます。
何卒よろしくお願い致します。
2025年2月吉日