My Career Story

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土井 理美 氏

大学院医歯学総合研究科
政策科学分野
講師(キャリアアップ)

当制度に申請した理由(着任への想い、どのようなスタンスやマインドでダイバーシティ推進に携わろうとしているか、キャリアアップに向けた意欲など)を教えてください。

当時同じ研究室に所属していた方が、キャリアアップ教員に着任され、制度があることは認識していました。そんな中、2年前に妊娠・出産を経験し、仕事との向き合い方がガラリと変わりました。自分や仕事に費やす時間が減ったことは間違いありませんが、それは「研究に力を入れられない」状況ではありませんでした。限られた時間の中で、改めて自分のエネルギーやワクワクすることを選び抜き注力する、一人で抱え込まずにチームで取り組む、といったマインドによりシフトしていったのです。また、これからの未来が良くなることを願い研究に取り組んできましたが、妊娠・出産を経て「この子が大きくなる頃に、こんな世界になっていたらいいな…」という想いが強くなったことがもう一つの大きな変化でした。

今まで以上に「やりたい!」が加速していく中で、自分も、家族も、支えてくれる仲間たちも大事にしながら研究を進めていくために、本制度での支援を活用させていただきたいと考えています。そして、「ライフイベントを抱えながらの研究=大変」から、見方とやり方次第でポジティブな側面も見出すことができることを体現していきたいと思っています。

ご自身のお仕事の内容とその魅力について教えてください。

大きなビジョンは「メンタルヘルス不調が予防できる社会を創出する」ことにあります。そのために、研究分野は主に、命の誕生の前後にアプローチしたものです。例えば、妊娠を希望する方(特に不妊治療中のカップル)への共同意思決定支援やメンタルヘルス支援、周産期メンタルヘルス支援、父親支援、産後うつ・子ども虐待予防などです。いわゆるビックデータを扱う場面も多くありますが、個人や集団に介入を行うこともあり、マクロな視点とミクロな視点が混ざり合う分野です。データを読み解いていくことと、一人ひとりの人生のドラマを見ていくことを行き来しながら、ビジョンに近づくためのアプローチを探し続けることはワクワクする時間です。

また、研究成果を政策として落とし込むことを目指す一方で、民間企業・非営利団体による事業として成果を社会に還元する取り組みも行ってきました。研究者の世界とは違う世界、多様な人たちとの協働を経験できることも魅力の一つです。

キャリアアップ教員に就いたことで、ご自身や周囲で変化したこと等があれば教えてください。

周囲の方からお祝いの言葉をいただき、これまで支えてくれた家族、周囲の仲間たちに、改めて感謝しています。また、ライフイベントを経験する方々が望む形で仕事に取り組める環境・文化づくりについても、より一層考えるようになりました。

当制度に期待すること、ご要望等はありますか。

育児や介護など様々なライフイベントに直面しているあらゆる意欲ある教員が、同様の支援を受けられるよう、本制度の対象や理念がさらに広がっていくことを願っております。私自身もロールモデルの一助となれるよう、研究・教育に邁進してまいります。

選任いただいた私たちの成長はもちろんのこと、ライフイベントに直面する教員が、その時出せる最大限の能力を発揮し、活躍できるような土壌を持ったチーム(研究室、部署、診療科など)の紹介もしていただけると、チームづくりのヒントが広がると思いました。

今後の目標(どのような女性リーダーになろうとしているか、研究者・医師・歯科医師・教育者としての抱負など)を教えてください。

ビジョン達成のために、これまでの慣習やルールにとらわれない新しい方法を柔軟に取り入れながらチャレンジし、「いつも楽しそう」「一緒に仕事をしているとワクワクする」と感じてもらえるような影響力を持った研究者を目指しています。また、何よりも「人」を大切にし、多様な人材を繋ぐことで、共通のビジョンに向かって進めるチームビルディングができるリーダーを目指します。