My Career Story

瀬川 裕子先生イメージ写真

瀬川 裕子 氏

東京医科歯科大学病院
整形外科・小児整形外科
講師(キャリアアップ)

当制度に申請した理由を教えてください。

整形外科は、すべての科の中でもっとも女性医師の割合が少ないと言われています。決して女性がキャリアを続けにくい科ではないと思うのですが、女性医師が多い科に比べると、「キャリアを続けにくい印象」があるかもしれません。そのような印象を少しでもぬぐえたらという思いに加え、自分自身に対してダイバーシティという意識を高めたいという思いもあり、申請いたしました。

ご自身のお仕事の内容とその魅力について教えてください。

整形外科の中で、小児整形外科を専門にしています。小児の整形外科は、個々の疾患の症例数は決して多くないのですが対象とする疾患が幅広く、そこが大変なところでもありますが、やりがいでもあります。また、こどもが成長する力を借りて治療を行えることも大きな魅力です。疾患によっては、乳児期から経過観察しているお子さんも多く、そこには大きな責任を感じますが、同時に無事に成長していく姿を見ることができることが幸せでもあります。

キャリアアップ教員に就いたことで、ご自身やご周囲で変化したこと等があれば教えてください。

本インタビューもそうですが、自分自身がもっと向上していかなくてはという大きな動機付けになりました。また、女性医師のキャリアや、女性のみならず後輩たちのキャリアを、この立場としていかにサポートできるか、ということを考える自覚が芽生えました。

当制度に期待すること、ご要望等はありますか。

女性医師のみならず、それぞれの医師の仕事にはそれぞれの特徴があり、またそれぞれの事情もあると思いますので、一律なキャリア形成や働き方にとらわれないダイバーシティが推進される制度になることを期待しています。また、人生には様々なタイミングもあると思うので、数年単位ではなく、長期のキャリアを支えるようなシステムになることを期待します。

今後の目標を教えてください。

「リーダー」というよりは、大きな広場のような存在になりたいと思います。それぞれが勝手に入ってきては、好きなように遊べる広場です。人はそれぞれ違いますから、それぞれが各々の強みを生かして輝くことができるような環境を作ることに、少しでも貢献できればと思っております。

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