硬組織創生ユニット

硬組織創生ユニット

歯周組織を再生させて全身の健康に寄与する

ユニット長からのメッセージ

口腔は消化器・呼吸器の入り口であり、歯は咀嚼機能を持つ重要な器官であるだけでなく、素敵な笑顔に欠かせない審美的・社会的にも重要な硬組織です。一方我が国では13歳でう蝕有病者率が90%を越え、55~64歳で歯周病の有病者率が82.5%となるなど、依然、歯科疾患の有病状況は高いままです。特に歯周病は歯ぐきの炎症疾患であり、その影響は全身にも与えることが分かってきました。 本学歯周病学分野では細胞を用いた次世代型の歯周組織再生療法を開発し、社会実装に向けて取り組んでおります。今まで治すことのできなかった大きな歯周病変の再生を目指し、口腔の健康から全身の健康へ寄与したいと考えております。

大学院医歯学総合研究科
歯周病学分野
教授 岩田隆紀

研究プロジェクト紹介

歯根膜細胞シートによる歯周組織の再建

私たちは2011年から中等度の歯周炎患者さんを対象に、患者さん自身の歯根膜細胞から作製した細胞シートを患者さんに移植することによって、歯周組織を再生する研究に取り組んでおり、臨床的な有効性・安全性を確認してきました。
そして、上記の研究成果をもとに、通常は廃棄してしまう健常人ドナーの不働歯から採取した歯根膜細胞を用いた再生医療等製品の実用化を目指して、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の支援のもとに研究を行っています。

主要論文

支援事業(競争的資金)一覧

関連リンク・補足情報