メッセージ

教授 仁科 博史

教授 仁科 博史

月日の経つのは早いものです。2024年1月1日で研究室は20年目に入りました。私は理学部を卒業後、工業大学、海外、薬学部を経て、医歯学系大学と異なる文化の下、研究を行ってきました。所属する機関に応じて求められる研究目的は異なりますが、生命の基本原理の解明は、医学/医工/医療/薬学/創薬すべての発展に貢献します。

生物を情報の観点から考える「シグナル伝達学」を基盤に置いて、「細胞社会が内包する協調と競合の仕組み」や「高次細胞社会である組織・器官、個体の形成と維持の仕組み」、そして「細胞社会の破綻によって生じる病態発症の仕組み」を明らかにする研究を行っています。これら研究成果から、予防医学や再生医学の発展に努め、ヒトの健康の維持・改善に貢献したいと考えています。また、最高に楽しい真理との出会いを経験しながら、次世代の若手研究者の育成にも努めます。

2024年1月吉日


学歴

1985年(昭和60年3月)東京大学理学部生物化学科卒業 (岡田 吉美教授)
1990年(平成2年3月)東京大学大学院理学研究科生物化学専攻博士課程修了 理学博士 (伊庭 英夫教授)

職歴

1989年(平成1年4月)日本学術振興会特別研究員
1990年(平成2年4月)東京工業大学生命理工学部生命理学科 助手
1995年(平成7年4月)カナダ国トロント大学/オンタリオ癌研究所 博士研究員
(Drs. Tak W. Mak & Josef M. Penninger)
1997年(平成9年3月)東京大学薬学部 助手 (堅田 利明教授)
1998年(平成10年5月)東京大学薬学部 助教授
2005年(平成17年1月)東京医科歯科大学難治疾患研究所 教授