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消化器・一般外科

外科専門医取得後に消化管外科(食道・胃・大腸)、肝胆膵外科、乳腺外科、末梢血管外科、小児外科、消化器化学療法外科などのサブスペシャルティを志望する専攻医が対象です。

外科専門研修の3 年間は特定の領域に偏ることなく、ひろく外科専門医に求められるコアコンピテンシーを習得することが基本です。

将来、いかなるサブスペシャルティを専攻するにしても、消化器・一般外科は特にジェネラルに全身管理をすることが求められ、手術手技だけでなく全身管理や、急性疾患・救急への対応、癌治療においては化学療法から緩和医療まで幅広い知識と技術が要求されます。専門臓器の希望がある専攻医には、その領域の専門研修指導医がメンターとなります。積極的に関連するセミナーや研究会への参加の機会を提供します。

外科基本手技ウェットラボセミナー(毎年5~6月)

毎年春に動物臓器を用いて外科基本手技の習得を目的としたウェットラボセミナーを行っています。日頃、疑問に思いながら手術現場で確認できないことを 指導医に質問したり、新しい手技をトライしたり、外科医として始めたばかりの初心者も、2 年次、3 年次の専攻医にも役立つことがあります。実物臓器を用い た腸管の吻合モデルだけでなく、血管吻合も行います。また、腹腔鏡のドライラボも用意しており、体腔内縫合や結紮手技も指導いたします。

外科基本手技ウェットラボセミナー

腹腔鏡下手術手技セミナー(毎年10~11月)

毎年秋に腹腔鏡下での手術手技向上を目的としたセミナーを開催しています。これは低侵襲医歯学研究センターが中心となって開催している若手・中堅の 外科医を対象としたもので、大学内の先生はもちろん関連病院の先生も多く参加されます。トレーニング施設に1泊2日の日程で、昼は大動物モデルを使った腹腔鏡下の胃切除や大腸切除を行い、各方面のエキスパートを講師として招聘し、直接指導していただけるとあって大好評です。

腹腔鏡下手術手技セミナー
富士宮で行われた
第5回セミナーの集合写真 2015/10/3

また、日本内視鏡外科学会の後援講習会でありますので、技術認定医申請の際にはポイントとして加算できるメリットがあります。夜は懇親会が催され、手術談義で毎回とても盛り上がっています。技術の習得と多くの先生と交流を持てるこのセミナーに是非参加していただければと思います。

自由選択期間があります

消化器・一般外科コースは3 年次に6 ヶ月間の自由選択期間を設けました。本プログラムの1つの特徴と言えます。受動的なローテーションでなく、能動的な専攻医の「やる気」に応えたいと考えています。

例えば、消化器外科のサブスペシャルティを志している場合でも救命救急や外傷外科をもう少し重点的に研修したいという希望がある場合、3 次救急を行っている高度救命救急センターをローテーションすることも可能です。他、がん専門病院などのハイボリュームセンターに1 週間程度の短期ローテーションも用 意しています。腹腔鏡手術を積極的に行っている施設へのローテーションや、日帰り手術クリニックの見学、関連施設のある外科部長の下で修練したいなど、本外科専門研修プログラムと連携病院群の枠組みの範囲内で可能な限り専攻医の選択を尊重します。

外科専門医取得後のキャリアプラン

外科専門医プログラム修了後は、希望のサブスペシャルティ(消化管・肝胆膵・乳腺・末梢血管・小児・腫瘍化学療法)の修練に入ります。消化器・一般外科の領域は広いので各々のサブスペシャルティのキャリアプランの詳細は割愛しますが、本専門医プログラム後も東京医科歯科大学のプログラムで継続するこ とを希望される方は、外科専門医プログラム修了見込みであることを条件に希望に従って大学院、あるいは専門医コースに応募することができます。大学院も専門医を取得する修練と並行して研究を行う社会人大学院制度を選択することも可能です。

年々サブスペシャルティのレベルは高度化し、専門医取得には相応の時間を要します。

また、この年代は大学院での研究、学位取得、留学などキャリア形成において重要な時期でもあり、外科専門研修からサブスペシャルティ研修へ効率よく、かつ濃厚に行われるようプログラムを設計する必要があります。消化器・一般外科のサブスペシャルティ領域専門研修プログラムは、本プログラムと連動することを予定しています。日本専門医機構からの詳細規則が近日示される予定なので、それにあわせてホームページ等で告知します。