入局のご案内
我々の教室は下記の3本の柱をバランスよく尊重し、豊かな人間性と幅広い知識、そして優れた技術を併せ持つ脳神経外科医を育成して、脳神経外科領域の医療に貢献することを目的としています。
- 幅広く深い知識と確実な技術修得、旺盛な探求心を育てる。
- 患者の背景に留意した医療、先端技術の開発と脳機能の保護の調和を図る。
- 内外の研究施設と積極的に交流し、最新の知識と技術の導入・開発を図る。



脳神経外科の対象となる疾患は、脳脊髄腫瘍、血管障害、外傷、奇形、機能異常、感染など多岐にわたります。その各々について固有の臨床的・基礎的研究課題がまだまだ山積しています。当科の研修プログラムでは、日常診療を通じて病態に関する深い理解と洞察力を養い、同時に抱いた疑問を解決するための「研究力」が育まれるよう様々な工夫を行っています。臨床志向、研究志向に関わらず、きっとご満足いただけることでしょう。

臨床へフィードバックできる、真に役立つ研究を行うとともに、研究を通じて養成されたマインドをもって臨床活動に従事することが、脳外科医としての能力を向上させ、治療成績向上につながると考えます。また研究の深まりはさらなる脳研究への探求心を満足させてくれるに違いありません。
「脳を知りたい」、知的好奇心旺盛で活発な若い方々の参入をお待ちしています。
見学のご案内
脳神経外科教室では、本学のみならず他大学医学部学生(5年生、6年生)を対象に病棟見学および、実習の希望をお受けしています。夏期休暇に限らず、ご希望の方は以下にご連絡下さい。
また見学・実習は当科の関連病院でも可能ですので、ご希望の方はご連絡下さい。
お問い合わせ
〒113-8519
東京都文京区湯島1-5-45
東京医科歯科大学脳神経外科
清水 一秀 / Shimizu Kazuhide (医局長)
Email: shimizu.nsrg@tmd.ac.jp
TEL: 03-5803-5266 (医局直通)
FAX: 03-5803-0140

Voice
大久保 耀生

2022年に入局いたしました、大久保耀生(ようせい)と申します。
茨城の筑波大学を卒業しまして、そのまま筑波大学附属病院で初期研修を終了しました。研修医になる前から、脳外科医になりたいとは感じていましたが、研修も後半となり、これから脳外科医として働くことを想像するなかで、自分が一番興味があるのは脳機能だと改めて感じました。であれば、その中でも興味ある分野をリードしている場所で修行をするのがよいだろうと、恐る恐る母校を離れて、医科歯科大学の門を叩いてみた次第です。それまで東京医科歯科大学と関わる機会がなかったので、いわば「飛び入り」で入局したわけですが、おっかなびっくり訪れた私に対して、医科歯科の先輩方は大変優しく接してくださいました。
全身の臓器の中で脳や神経系に一番興味がもてた理由は、体や臓器を動かすシステムを紐解いていくことが面白そうと感じたからでした。加えて「No man's land」であった脳へ、慎重かつ積極的に切り込んでいく脳外科の手術もまた、一生をかけても学びきれない驚きに満ちていそうだと思えたのです。この文章を書いている時点で矢のように数ヶ月が過ぎ去っていますが、右も左もわからない中、たくさんのことを勉強しながら日々楽しく仕事をしています。
石嶋 希美

2022 年に入局しました石嶋希美と申します。
2020年に福井大学医学部医学科を卒業後、草加市立病院で2年間の初期臨床研修を行いました。脳神経外科に興味を持ったきっかけは、学生実習で頭部外傷の緊急手術に入り1分1秒を争いながら手術に臨む脳外科医の姿がかっこいいと思ったことです。一方で脳外科医としての勤務の難しさも目の当たりにしたことから、当初は他の外科や救急科などへ進むことを考えていました。それでも、研修医2年目となり進路を決めるにあたって脳外科が気になる心が消えず、東京医科歯科大学の脳外科に見学に来ました。多くの女性医局員の先輩方がいることを知って自分も挑戦したい気持ちが高まり、入局を決めました。
入局し後期研修が始まってみると、病棟管理や手術について覚えることが多くて大変に感じることもありますが、脳神経外科の奥深さにいつも魅せられて楽しく勉強させてもらっています。たくさん悩みもしましたが、脳外科に決めてよかったと思っています。
