医療関係者様へ臨床部門

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臨床上の特徴

難治性不妊症の治療には、内視鏡検査を積極的に導入し、体外受精・胚移植法により好成績が得られています。

中高年女性の健康管理を専門とする外来を設け、QOL を主眼とした治療を行い、DEXA法による骨量測定、ホルモン補充療法などを行っています。

産科では合併症をもった妊娠例を主に管理しています。

悪性腫瘍患者の治療には、関連診療科と協力し根治性の高い手術療法に取り組み、化学療法、放射線療法を駆使して良好な治療成績を得ています。

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)に対する当科の取り組みについて

卵巣がんになる前に卵巣・卵管を予防的に摘出する「リスク低減卵巣・卵管切除(RRSO)」の実施が、平成29年1月に当院の臨床倫理委員会にて承認されました。対象はBRCA1遺伝子もしくはBRCA2遺伝子に変異が特定された方で、かつ予防的手術を希望される方です。実施に当たっては遺伝子診療科において事前のカウンセリングを行っております。

寄付講座

小児・周産期地域医療学講座の紹介

小児・周産期医療に従事する医師の育成を目的として、寄附講座「小児・周産期地域医療学講座」を開設しました。

世界最高水準にある日本の周産期医療が、産科医、小児科医不足により崩壊の危機に直面しています。分娩取扱い施設が相次いで閉鎖あるいは集約化された結果、医療施設の偏在化が生じ、地方における医療過疎がさらに深刻となりました。

そこで厚生労働省では平成21年度補正予算において、各都道府県に地域医療再生基金を設置し、地域医療供給体制を整備することに着手いたしました。

東京科学大学は土浦協同病院を始めとする茨城県下の教育研修病院に医師を派遣し、長年に渡り茨城県の地域医療を支えてきた実績があることから、今後さらにこの関係を強化し、特に医師不足の著しい小児・周産期医療に従事する医師の育成・教育を目的として、茨城県の地域医療再生基金から寄附講座「小児・周産期地域医療学講座」を開設させていただくことになりました。

本講座は産婦人科3名、小児科3名の合計6人の医師から構成され、小児・周産期医療に従事する医師の育成はもちろんのこと、地域全体の診療のレベルアップ、臨床に役立つ研究活動の活性化、さらには地域医療ネットワークシステムを構築し、小児・周産期地域医療の現状を把握分析するシンクタンクとして活動を行ってゆく予定です。

茨城県地域産科婦人科学講座の紹介

「『食』による女性の健康維持」を中心的課題として、寄附講座「茨城県地域産科婦人科学講座」を開設しました。

超高齢化社会となったわが国において、次なる課題は健康寿命の延伸です。平均寿命世界一を誇るわが国女性が心身ともに充実した生を全うするためには、単に老年期のみならず若年期・中年期からも健康の維持に努めることが重要です。また、増大する一方の国民医療費を抑制するためには、老年期に疾病に罹患してから医療介入を行うだけでなく、若年期・中年期から良い生活習慣を維持することが重要です。中でも「食」は運動と共に生活習慣を構成する最大の因子であり、一生を通じて健康に大きな影響を与えます。東京科学大学周産・女性診療科ではこのような観点から、中年女性を主な対象として、医師による診療と管理栄養士による健康・栄養教育とを組み合わせて行う「系統的健康栄養教育プログラム」を1995年より開始し、現在までに1,600名を超える女性の健康維持に関わってきました。

このような我々の取り組みに共感されたキッコーマン株式会社のご厚意により、「『食』による女性の健康維持」を中心的課題とする寄附講座「女性健康医学講座」が設立され、平成24年度より寺内公一特任教授を中心に、様々な領域における女性の身体的・精神的機能の加齢による変化と、食品・薬品およびそれらに含まれる生理活性物質がこれに対して与える影響についての研究を行ってまいりました。

このたび、東京科学大学大学院医歯学総合研究科女性健康医学講座は茨城県および茨城県厚生農業協同組合連合会のご支援を受け、2020年4月に「茨城県地域産科婦人科学講座」として新たなスタートを切りました。今後も産科婦人科学および女性医学分野における研究を推進し、多くの情報を発信していきたいと考えています。

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