後期研修について

どんな先生が消化器内科に適しているか?

・やる気のある先生

大学・関連病院とも、臨床も研究も熱意ある指導を行っています。
また、性格の良い、暖かい先生が揃っています!

・仲間と一緒に出来る先生

・進路を迷っている先生

・自分が何に向いているか明確でない先生

自分は臨床中心?研究中心?関連病院勤務?開業?
将来の選択肢が広い!
我々が指導して、もっとも適した道へ!

・海外で活躍したい先生

臨床、研究で世界的に対抗できるのは消化器関連のみ!

・手に職を付けたい先生

内視鏡、超音波などは需要が多い!

・臨床もしたいけど、研究も一流な事をしたい先生

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概要

1. 病床数

27床

症例数

外来 900例 (1週間)
入院 1,000例(年間)

2. 構成員(令和2年5月現在)(寄附講座等 含む)

診療科長 岡本 隆一
教授 朝比奈 靖浩(肝臓病態制御学)
大塚 和朗(光学医療診療部)
准教授 6名
講師 4名
医学部内講師 5名
助教 5名
特任助教 6名
医員 5名
レジデント 1名
大学院生 20名
理事 渡辺 守

3. 関連病院の現況

  1. 関連病院
    病床数:その科の病床数 医師数:その科全体の医師数 fixed以下:教室関係の医師数
    関連病院
  2. 関連病院の過去5年間の増減
    増加:都立広尾病院
  3. その他
    平成28年度から、都立広尾病院が新たに関連病院となりました。私達の医局が、毎年、多くの入局者を受け入れ、医局員の数が増加していることはよく知られております。どこでも消化器内科医は求められており、毎年、多くの病院から医師の派遣を要請されております。今後も新しく関連病院が増えていくことが予想されますが、後期研修に関しては、新専門医制度になっても従来の研修体制の充分整った病院で行っていくことになります

4. 専門医(認定医)の取得について

対象となるのは内科学会、消化器病学会、消化器内視鏡学会、肝臓学会の認定医、専門医ですが、応募資格(学会加入年数、研修年数)を満たせば、積極的に取得するようにしており、実際応募資格のある医局員の大半が専門医を取得しています。その他、指導医、学会評議員等の資格保有者も多数います。私達の関連病院で皆さんが研修する全ての施設が各学会の認定施設になっており、専門医(認定医)の取得は容易になっています。

5. 学位の取得について

  1. 学位の取得は論文によるものか、大学院によるものか。
    過去には病院に勤務しながら専攻生として研究を行い、論文で博士号を取得する者と、大学院入学の両者がありましたが、本学の大学院大学化に伴い、現在は大学院、あるいは社会人大学院に入学して学位を取得するのが主流になっています。
  2. 入局後何年で取得可能か。
    大学院生はほぼ全員が4年間で取得しています。
  3. 大学院は入局何年目から入学可能か。大学院入学後の生活はどうなるのか。
    必修臨床研修2年間、新専門医制度の内科研修(消化器領域並行研修)3年間を終了後以降に大学院に入学することを基本としていますが、研究指向の強い先生の場合には柔軟に考えたいと思います。
  4. 学位論文のテーマはどの様にして決定されるのか。
    教授、および研究を指導している講師、助手から幾つかのテーマを呈示し、本人の希望も尊重して決定します。
  5. 大学院卒業後の進路・処遇はどうなるのか。
    本人の希望によりケースバイケースですが、大学に残り研究を継続する、国内・国外留学でさらなる飛躍を目指す、あるいは臨床医として関連病院で勤務するなどの選択肢があります。

6. 海外留学について

  1. 教室で留学先を紹介することはあるのか。
    “Mamoru Watanabe”の紹介状があれば、世界中どこでも留学可能です。
  2. 留学の際の身分
    国外留学の場合は、基本的に留学先から給与が出ます。国内留学の場合は、給与が出る場合と出ない場合があり、後者の場合にはアルバイトを紹介します。
  3. 実績
    現在の留学、留学経験者数あわせて29名

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募集要項

1. 入局窓口

連絡先:消化器内科医局 内線5877、村川

第1回入局説明会を2021年3月27日(土曜日)17時より行います。
以降は個別に対応しますので、消化器内科入局に興味のある先生は下記までご連絡下さい。

e-mail:dept.gast@tmd.ac.jp

2. 募集人数

基本的には人数制限はありませんが、新専門医制度の関係で後期研修医の受け入れには或程度の限度があり、場合によっては、入局をお断りしなければならない場合もあります。

3. 募集期間(締切)

新専門医制度の関係で原則として8月末(予定)

4. 選考方法

教授の面接があります。東京科学大学医学部附属病院後期研修プログラムに応募していただきます。
また、原則として新・内科専門医制度の専門研修プログラムに 応募していただきます。

5. 過去の入局者数

入局年度
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
入局者
12(5)
7(2)
11(6)
19(10)
14(7)
14(2)
10(1)
19(5)
13(7)
13(7)
16(8)
8(2)
21(6)
入局年度
2017
2018
2019
2020
入局者
21(8)
10(5)
19(11)
14(4)

( )内は女性入局者数

6. 他科・他病院での研修後の入局について

入局の際、どこの病院で初期研修を行ったかは、全く問題となりません。また、過去の入局者には、東京科学大学小児科の後期研修中の先生、埼玉医科大学消化器内科等の先生も含まれています。

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研修体制

1. 初期臨床研修・未認定者の取扱いについて

研修内容

卒後1-2年目:臨床必修研修のプログラムで2年間の研修を行う。

卒後3-5年目:消化器内科に入局し、内科専門研修とともに消化器内科臨床研修を関連病院で行う。一般的な消化器内科疾患の診療を、自力で行えるようにするとともに、救急疾患にも対応できるようにする。すなわち、消化器内科としての基本的な検査手技(内視鏡、超音波、透視、肝生検等)、治療手技(緊急内視鏡による消化管出血の止血、閉塞性黄疸に対する経皮的ドレナージの留置、肝細胞癌に対するラジオ波焼灼治療等)を修得する。

卒後6年目以降:大学院での基礎研究、国内国外留学による基礎研究、関連病院での臨床研修、臨床研究、先進的医療機関への臨床留学など、多彩な選択肢があります。

研修全体を通じての目標、教授あるいは教室の研修医に対する方針

卒後最初の5年間は必修臨床科と消化器内科の基本的な診療技術を習得することを目標としており、6年目以降は個々人の個性を伸ばすように、多彩な進路を用意しています。

2. 研修病院の決定方法

後期研修病院は、各自の希望を聞かせていただき、関連病院全体の人員配置を考慮して決定させていただきます。選択肢が多いために、多くの先生が希望する病院で研修をうけることができます。 卒後3-4年目は、関連病院での研修となりますが、平成30年度及び31年度は、1名、医学部附属病院レジデントとして、研修をしています。

3. 研修期間の身分保証

消化器内科としての研修期間は、大学病院および関連病院に所属することになるため、待遇は各病院の内規に従うことになります。

4. 研修中の他科ローテーション

後期研修の卒後3-5年目は新・内科専門医制度の専門研修プログラムにのっとって研修を行いますが、消化器内科専門研修を行いながら、不足している内科領域の研修を並行して進めていきます。

5. 研修修了後の進路について

学位取得または日本消化器病学会専門医等の取得をもって、後期研修修了証が渡されます。 一般内科及び消化器内科の臨床研修を終了後には、大学院での基礎研究、国内国外留学による基礎研究、関連病院での臨床研修、臨床研究、先進的医療機関への臨床留学など、多彩な選択肢があります。

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消化器内科の特色

1. 研究(特に消化器病分野で研究する意義)+大学での研究の特色

臨床情報に基づく臨床研究者にしか発想しえない課題を抽出し、研究を展開し、最終的には医療現場に還元する「クリニカル・サイエンス」を目指しています。専門とする臓器の種類、疾患の種類を考えても、消化器内科はあらゆる診療科の中で最も多彩かつ高頻度な疾患を扱う診療科のひとつです。現在、われわれが主要な研究テーマとするのは、1)炎症性腸疾患の病態解明とそれを基盤にした免疫統御治療法の開発、2)腸管上皮・肝の再生機構の解明と新しい組織修復治療の開発、3)HCV複製・増殖機序の解明と抗ウイルス治療法の開発、と多岐にわたります。入局される先生には、幅広い臨床能力を身につけていただきたいのはもちろんのこと、未来の消化器内科学の進歩のため各分野を牽引するリーダーとなっていただきたいと考えています。これまでにも基礎研究者や欧米の研究者に負けない研究を展開し、下記のような一流紙に多数の業績を発表しています。最先端の研究を続ける指導者が各グループで皆さんをお待ちしています。
Nature, New England Journal of Medicine., Immunity, Journal of Experimental Medicine, Proceedings of National Academy of Science USA, EMBO Reports, Annals of Internal Medicine, Journal of Clinical Investigation, Journal of Immunology, Cancer research, Gastroenterology, Hepatology etc.

2. 医局のPR

新しい教室です!

  1. 本学における大学院重点化に伴い、平成12年4月に、臨床,基礎的・臨床的研究、教育を行うことを目的に設立された、臨床系の全く新しい教室です。
  2. 平成13年6月より、「消化器内科」として、病院の臨床を担当しています。本学においては、初めての消化器内科専門の教室で、臨床にも力を入れています。
  3. 27施設以上にも及ぶ消化器グループの先生方が活躍されている関連病院と密接な関係を持って、臨床・教育・研究を行っています。

3. 消化器内科の特色

  1. 食道から大腸までの上部・下部消化管および肝臓、胆嚢、膵臓の疾患に専門的に対応します。すなわち消化器における炎症、腫瘍、潰瘍など、我が国の疾病構造の中で極めて頻度の高い疾患を包含することになります。
  2. 内視鏡、超音波、放射線・磁気など、医用工学を駆使した診断技術と高度な先端技術を用いた治療法の開発・実施をおこないます。
  3. .「クリニカル・サイエンス」により診療の先進性を確保:臨床の場から臨床情報に基づいた研究課題を抽出して、研究を展開し、最終的には医療現場に還元する「クリニカル・サイエンス」により、診療の先進性を確保しており、下記のようなテーマを行っています。
    • 腸管粘膜IL(インターロイキン)-7/IL-7レセプター機構を標的とした炎症性腸疾患の治療戦略の確立
    • 調節性T細胞制御による炎症性腸疾患の治療戦略の確立
    • シグナル伝達分子を標的とした炎症性腸疾患治療法の確立
    • 骨髄細胞が腸管再生に及ぼす役割の解明
    • 腸管上皮細胞の分化機構の解析
    • ウィルス学的新知見を踏まえた慢性肝炎の病態機構の解明と新規治療法の開発
    • 臍帯血由来細胞を用いた肝再生療法開発の試み
    • EBMに基づく肝ラジオ波治療
  4. 国内外の交流、留学の機会を積極的に設けることにより、広い視野から臨床を展開する全く新しい診療体制と高いレベルの研究体制を築いています。

4. 消化器内科のモットー

一人一人の興味、素質に合った、臨床、検査、研究等、幅広い分野での活躍を期待します!

  1. 一人一人の興味、素質に合わせた臨床医、臨床研究者の育成をします。
  2. 臨床、研究に対する変わらぬモチベーションを持ちつつ、その時々のプライオリテイーを明確にしていくことが肝要です。
  3. 本教室でしか出来ない、臨床における専門分野の明確化と27以上の関連病院との連携が大切です。
  4. 臨床情報に基づいた臨床研究者にしかできない疾患病態の解明と新規治療法の開発を目指した基礎、欧米の研究者に負けない研究の遂行を行います。
  5. 積極的な国内外の交流、留学により、幅広い視野から臨床、研究を展開します。

5. 女性医局員の声

臨床面において外来、病棟での処置、超音波、内視鏡検査処置、透視下治療などとくに男性医師との体力的な差を感じることはありません。もちろん、内科の中でも特に患者の多い科なのでけして楽ではないと思います。しかし臨床ではつねに最先端の治療を積極的に取り入れている病院も多く、研究面でも臨床に基づいた研究と実績をあげており忙しいですが、非常に充実しているところです。女性としては、結婚、出産なども気になるところですが、両立は可能です。結婚がもちろん仕事の障害になることはあり得ないと思います。出産については他の科と同じで配慮は必要になりますが、教授を始めスタッフは理解もあり特に支障はないと思われます。女医の立場から消化器内科を見た場合、これからは臨床に研究に非常に幅広い経験と手技、知識を得ることができ、将来の仕事の仕方についてもいろいろな選択肢が得られる分野という意味で、女性にはより向いているところなのではないでしょうか。

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