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科長のご紹介

大腸がんを中心に大腸ポリープ、炎症性腸疾患および痔核、痔ろうなどの治療を
それぞれの患者さんの病状に合わせ、過不足なく行います

科長 絹笠 祐介 -Yusuke Kinugasa-
専門医 日本外科学会(専門医、指導医)
日本大腸肛門学会(専門医、指導医)
日本消化器外科学会(専門医、指導医)
日本内視鏡外科学会(技術認定医)
日本ロボット外科学会(Robo-Doc Pilot国内A級)
専門分野 大腸がんの手術治療
大腸がんに対する腹腔鏡手術
直腸がんに対するロボット手術
再発がんや骨盤腫瘍に対する手術治療
研究領域 大腸がんの診断と治療。直腸がんの機能温存手術。
再発大腸がんに対する集学的治療戦略。
大腸がんの個別化治療、予後予測因子。
電話番号 03-5803-5252
専用ホームページ http://www.tmd.ac.jp/srg1/cs/index.html

当科では、大腸がんに対して、積極的に低侵襲手術(腹腔鏡手術やロボット手術)を取り入れており、一方で、切除困難な進行がんや再発がんに対しての拡大手術も積極的に行っています。直腸がんにおいては、高いレベルで肛門温存手術や機能温存手術をおこない、高い評価を受けています。また、前任地の静岡がんセンターでは、国内最多となるロボット手術を施行し、その治療成績は国内外から高い評価を頂いており、当科においても2017年10月からロボット手術を導入します。
進行した大腸癌に対しても、腫瘍化学療法外科と協力して、専門スタッフがそれぞれの患者さんに応じて、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療を組み合わせて、治療効果が高く、また、負担が少ない最適の治療法を選んで行っています。
大腸がんと診断されても、安心して当科を受診してください。

診療科の概要

大腸がんを中心に、大腸ポリープや炎症性腸疾患、痔核・痔ろうなどの治療を行っています。
特に直腸がん手術で損なわれやすい性機能・排尿機能・排便機能を温存する手術に高い評価を得ています。また、痛みの少ない腹腔鏡手術も積極的に行っています。
抗がん剤治療においても、腫瘍化学療法外科と協力して、専門のスタッフががんの進行度やそれぞれの患者さんの病状に応じた過不足のない治療を行っています。

取り扱うおもな疾患

  • 大腸がん(結腸がん、直腸がん)
  • 大腸ポリープ
  • 再発大腸がん、大腸がんの肝転移、肺転移(手術、抗がん剤治療)
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
  • 家族性大腸腺腫症
  • 肛門疾患(痔核、痔ろうなど)

おもな診断・治療法

診断法: 大腸内視鏡検査、注腸造影検査、CTコロノグラフィー、CT、MRI、PET検査など
治療法: 開腹手術、腹腔鏡手術、内視鏡治療、ロボット手術
直腸がんに対する自律神経温存手術
再発大腸がんに対する手術(大腸がん肝転移の切除手術など)、抗がん剤治療など

高度な先進医療

  • 直腸がんに対するロボット手術。
  • 直腸がんに対する自律神経を温存した側方郭清術。
  • 大腸がんに対するリンパ節郭清を伴う腹腔鏡手術。精緻な手術手技を可能とする大腸癌に対する3D 腹腔鏡下手術。
  • 抗がん剤治療を先行して行ってから手術を行う集学的治療戦略:手術後の再発を抑制したり(Neoadjuvant 療法)、手術ができない大腸がんを抗がん剤治療にて手術ができるようにする(Conversion療法)治療。
  • 再発直腸がんに対する重粒子線治療(放射線医学総合研究所と連携)。

ロボット手術について

 

da Vinci Xi サージカルシステム(左画像)/da Vinci Xi専用手術台(右画像) 

ロボット手術では、ダ・ヴィンチという最先端の手術支援ロボットを用いることで、腹腔鏡下手術より精度の高い手術が可能と考えられています。術者はコンソールの中で、腹腔鏡で拡大された鮮明な3次元画像を見ながらコントロールハンドルで鉗子操作を行います。
ロボット手術の対象となる疾患は主に直腸がんであり、特に下部直腸がん(肛門に近い直腸がん)ではその利点を最大限に発揮します。東京医科歯科大学には最新式のda Vinci Xiが導入され、診療科長の絹笠は、前任地の静岡県立静岡がんセンターにて、国内最多となる直腸癌に対するロボット手術を施行し、その治療成績は国内外から高い評価を頂いております。

腹腔鏡下手術とロボット手術の違い

腹腔鏡下手術の場合、手術に使用する鉗子は実際の手の動きとは反対方向に動き、さらに直腸のような骨盤の深いところでは実際の手の動きより大きく動きます。また直線的な鉗子を用いるため、狭い骨盤内では操作の制限があり、腹腔鏡下手術の技術と工夫が必要となります。

ロボット支援で行う手術操作は、①実際の手の動きが鉗子に反映される直感的な操作、②人間の手の動きを模倣した多関節を持った鉗子であり、人間の手以上の自由な動き、③実際の手の動きを最大5:1まで縮尺して鉗子を動かすことによる繊細な動作が可能になります。このようなロボットの特性により、直腸がんの場合、術者は狭くて深い骨盤の中でも、容易に正確で繊細な手術が可能となります。
ロボット手術は最新の治療でありまだ健康保険の適応外となります。自由診療となりますので主治医にご相談ください。

診療科における研究テーマ

  • 低侵襲手術(腹腔鏡手術など)や機能温存手術(自律神経温存手術など)による、がんの根治性と機能温存、術後QOLの両立。
  • 抗がん剤と手術の組み合わせによる切除率や根治性の向上。
  • Evidence based medicineと、臨床試験の基盤構築や実施・運営。
  • がんの遺伝子検査による抗がん剤感受性の予測、治療の個別化(オーダーメイド治療)。

その他

当科では、大腸がん治療に関する多くの全国規模の臨床試験を主導し、また、参加しています。臨床試験は新しい治療法や標準治療法を安全かつ確実に行う方法を開発する研究です。患者さんにご同意いただければ積極的に臨床試験へのご参加をお勧めしております。
海外より招聘され、日本の大腸がん治療を世界に発信する講演を行い、根治性の高いリンパ節郭清手技を、海外でのデモンストレーション手術を通じて指導しています。