診療科・センター・部門

医療安全管理部

部長のご紹介

医療の質を向上させ、
医療事故を防止できるシステム創りを続けています。

部長 工藤 篤-Atsushi Kudo-
専門医 国立大学医療安全管理協議会幹事会 幹事、QIワーキンググループ長
日本医療安全学会 理事
日本医療の質・安全学会 代議員
日本医療安全推進学会 代議員
医療機関、弁護士及び裁判所協議会 医科幹事会 委員
医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウムプロジェクトチームメンバー日本肝胆膵外科学会 評議員・高度技能専門医
日本消化器外科学会 評議員・専門医・指導医
日本膵臓学会 評議員・指導医
日本遺伝性腫瘍学会 評議員
日本外科学会 専門医・指導医
膵・消化管神経内分泌腫瘍 診療ガイドライン委員
専門分野 医療安全学
肝胆膵外科学
研究領域 網羅的遺伝子解析
医療安全指標の開発

平成27年8月より医療安全管理部へと名前がかわりました。大学病院では併発症を持った患者さんへの大きな手術、重症度の高い難病、救急を扱うことが多いため、診療科や病棟などのリスクマネージャーと協力して医療の安全性向上に努めています。また全職員対象の安全研修会や、研修医や看護師を対象とした技術講習会などを定期的に開催し、さらにM&Mカンファレンスや院内の死亡退院事例検証会も行っています。

部の概要

医療は日進月歩であり、新しい技術や治療薬が絶え間なく誕生し、それに伴うルールも変化します。過去の常識は今の常識ではありません。当部門は、当院で提供した一つ一つの医療行為の品質が当院の基準を満たすかを日々分析し、病院全体で共有する新しいルールを更新しています。一つの医療行為に対する全職員の真摯な振り返りや改善への気づきを取りまとめ、現状に甘えない高品質の医療を提供するためのシステムを作ることで、日本全国の医療安全意識の向上に貢献します。当部門は多職種、多診療部門の医療者で構成されており、患者さんの安全が脅かされるような事例が起きた場合には、担当医の専門的な視点だけではなく、場合によっては外部の専門家を招いて分析することで客観性を担保します。得られた教訓は未来の医療のために、院内で共有しています。

取り組み

  1. 医療事故防止のための教育・研修の企画、運営
    全職員対象研修
    技術研修
  2. インシデント・アクシデント・合併症報告の分析と再発防止の策定
    警鐘事例とその対策の院内周知
    死亡退院事例検証会
    合併症に対してM&Mカンファレンスの実施
  3. 医療安全における患者参加とチーム医療の推進

その他

第24回国立大学附属病院医療安全管理協議会総会において、東京科学大学病院 医科(医系診療部門)で取り組んでいた「血管造影・IVR、内視鏡、採卵術における安全チェックリストの導入」というプロジェクトが「第1回 Patient Safety & Quality Award 優秀賞」を受賞しました。ワーキング・グループに参加された方々と所属スタッフ皆様の、ご協力とご努力による受賞を励みにして、引き続き病院内の安全管理を推進してまいります。

血管造影・IVR、内視鏡、採卵術における安全チェックリストの導入