「犯罪精神医学/リエゾン精神医学-精神腫瘍学」について

犯罪精神医学

部門紹介

犯罪精神医学部門は2015年9月1日に犯罪精神医学領域専門の研究・教育を担当するために設置されました。犯罪精神医学は「精神鑑定」で知られるような診断学の領域と心神喪失者等医療観察法の専門病棟や矯正施設における「司法精神医療」の領域からなります。さらに当部門ではこの犯罪精神医学をこえて広く「司法精神医学」全般を対象として、社会で生活する人々をめぐるさまざまな課題に精神医学と法律の2つの視点から取り組んでいます。研究活動によって得られた成果を精神医療機関、司法機関、そして国民に広く還元するために、講演や広報など、多くの教育活動も行っています。

研究、教育、診療

犯罪精神医学は一般精神医学のさきにあるサブスペシャリティです。その活動内容の詳細は担当のページ(http://www.tmd.ac.jp/fpsy/index.html )をご覧ください。

若手入局希望者むけのメッセージ

現在、当部門に所属している大学院生の大半は、医療観察法病棟や矯正施設(医療刑務所)などに精神科医として勤務する社会人大学院生です。当院の精神行動医科学分野(精神科)の研修医も興味や関心があれば時間をみつけて当部門の勉強会などに参加をすることができます。


リエゾン精神医学-精神腫瘍学

部門紹介

リエゾン精神医学-精神腫瘍学部門は、2020年4月1日「心療・緩和医療学」から名称を変更し、精神腫瘍学を含め、リエゾン精神医学全般の研究・教育・診療を担当する部門として新たに発足されました。「リエゾン」とはフランス語で「連携」や「連絡」を意味する言葉です。この言葉が意味するように、リエゾン精神医学とは、身体疾患に伴うさまざまな精神的な問題について、患者への包括的な医療を提供すべく、関係する医療者間の橋渡しをする役割を担うシステム、そして、それに関する研究を行う分野です。また、精神腫瘍学(サイコオンコロジー)は、身体疾患のなかでも、「がん」と本人や家族・医療者の精神状態との関係について研究する分野となります。

研究、教育、診療

リエゾン精神医学全般についての教育、診療を担当しますが、研究面では、自殺関連問題、周産期メンタルヘルス、がん患者に対する心理療法に力を入れています。

若手入局希望者むけのメッセージ

多くの身体科領域において、精神科的な支援が必要とされています。これからの精神科医療は、身体科からの相談を待つのではなく、他の領域との協働を積極的に取り組み、早期介入・早期治療が重要だと考えています。一緒に活動したい方を歓迎いたします。

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