薬剤部長より

 東京科学大学病院薬剤部のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。薬剤部長の永田将司です。2023年4月1日に着任してから、あっというまに3年が経過しました。「働きがい日本一」の薬剤部を目指し、この3年間で様々な取り組みを進めてまいりました。昨年度までで、組織体制や設備などのハード面については、着任当初に思い描いていた体制が概ね整ってきたと感じております。

 業務面では、アンプルピッカー、全自動秤量散薬分包機、錠剤一包化監査支援システム、注射薬混注監査システム、処方調剤監査システムなど様々な調剤支援機器を導入してまいりました。これらに加え、調剤業務全体の見直しを進めたことで、業務の効率化や負担軽減だけでなく、医療安全の向上にも大きく貢献することができたと考えております。

 教育面では、2024年度よりメンター制度を導入し、新入職員の教育体制の整備を進めております。まだ試行錯誤の段階ではありますが、年々教育体制が充実してきていることを実感しています。また、2024年度に迎えた准教授(薬物療法指導薬剤師)の強力なサポートのもと、昨年度は薬物療法専門薬剤師を1名輩出することができました。

 研究面では、現在19のテーマで研究が進んでおり、原著論文や学会発表の数も増加傾向にあります。特に、最近私自身が力を入れている機械学習を用いた研究では、現在東京理科大学と共同研究を進めており、3報目の論文発表を目指しております。

 本年度は、これまで進めてきた「ホップ・ステップ・ジャンプ」計画における“ジャンプ”の年として、さらなる飛躍を目指してまいります。効率化により生み出された時間と人材を、病棟業務やチーム医療へより積極的に投入し、薬剤師の専門性を生かした医療への貢献を一層高めていきたいと考えております。また、薬薬連携や薬剤師外来の充実化にも取り組み、地域医療への貢献も強化していく予定です。さらに、令和8年度診療報酬改定を見据え、適切に診療報酬を獲得することで、病院経営への貢献も一層進めてまいります。

 これからは、これまで整えてきた体制を土台として、薬剤師一人ひとりが専門性を発揮し、患者さんにとってより安全で質の高い薬物療法を提供できる薬剤部へと発展させていきたいと考えております。そして、その過程の中で、部員がやりがいを感じながら成長できる「働きがい日本一」の薬剤部の実現を目指してまいります。

 薬剤部が掲げる理念である「世界最高水準の医療を支える薬物療法を提供し、人々の幸福に貢献する」の実現に向け、薬剤部職員一同、これからも努力を重ねてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

令和8年4月1日

薬剤部長・病院教授 永田将司