ご挨拶

東京科学大学病院
病院長
藤井 靖久

医学と歯学のそして近未来は工学との融合、相乗効果でより高いレベルの医療を提供します

 2023年4月より病院長を拝命しております。皆様、よろしくお願い申し上げます。

 2021年10月1日に東京医科歯科大学医学部附属病院と歯学部附属病院が一体化し東京医科歯科大学病院として新展開を進めました。医学と歯学の融合により相乗効果を発揮して、「頭から足先まで」トータルに全身を診ることができるようになりました。新型コロナウイルス感染症に積極的に対応し、困難な局面に対しても「力を合わせて患者さんと仲間たちをコロナから守る」というキャッチフレーズの下で、職員全員が一致団結し、大きな力を発揮することができました。2023年10月からC棟(機能強化棟)が本格稼働し、新時代の救急医療と高度先進医療を供する新たな拠点となりました。

 そして2024年10月1日には、東京工業大学との大学統合により、当院は東京科学大学病院に生まれ変わりました。東京科学大学の存在意義は、「『科学の進歩』と『人々の幸せ』とを探求し、社会ととも に新たな価値を創造する」です。病院も、医学と歯学のみならず理工学と融合することで今まで以上に高いレベルの医療を提供し、人々の健康と幸せに貢献していく所存です。皆様、引き続き、ご指導、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

東京科学大学病院
首席副病院長
新田 浩

医科歯科理工連携のトータル・ヘルスケアで皆様の健康に貢献します

2024年10月1日、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、「東京科学大学」が誕生しました。それに伴い、東京医科歯科大学病院は「東京科学大学病院」として新たなスタートを切りました。

本院の歯系診療部門は、1928年の東京医科歯科大学創立以来、独立した歯学部附属病院としての歴史を歩んできましたが、2021年10月に医学部附属病院と統合し、「東京医科歯科大学病院 歯系診療部門」として再編されました。そして、2024年10月からは「東京科学大学病院 歯系診療部門」として、新たな歩みを始めています。

本院は、「世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供し、人々の幸せに貢献する」という理念のもと、患者さん中心の全人的医療の提供、高度先進医療の開発と実践、人間性豊かな医療人の育成を基本方針として掲げています。これからも、患者さんの信頼に応える社会に開かれた病院として、精進してまいります。

私の専門は歯周病であり、歯周病と糖尿病、骨粗鬆症などの医科領域の疾患との関連性について研究を進めております。歯周病の治療や義歯の装着によって口腔機能を回復させ、糖尿病など全身疾患の改善を目指す経験を重ねる中で、医科と歯科が連携する「トータル・ヘルスケア」の重要性を強く実感しています。

歯系診療部門では、患者さんの多様なニーズに応えるため、「むし歯科」、「歯周病科」、「義歯科」、「口腔外科」などの一般診療に加え、「スポーツ歯科外来」、「歯科心身医療科」「顎顔面補綴外来」、「言語治療外来」、「歯科アレルギー外来」、「摂食嚥下リハビリテーション科」、「息さわやか外来」、「歯科ペインクリニック」、「顎関節症外来」など、幅広い専門外来を設置しています。また、それぞれの分野で専門性を有する医師が連携し、患者さん一人ひとりに包括的なアプローチを提供する「先端歯科診療センター」もございます。ぜひご来院ください。

さらに、本院は特定機能病院であるとともに、歯科医師の「医育機関」としても機能しています。豊富な経験と高い技術を持つ指導歯科医の下、学生の臨床実習や歯科医師の臨床研修が安全かつ確実に行われています。患者さんのご理解とご協力に心より感謝申し上げます。

東京科学大学のミッションは、「『科学の進歩』と『人々の幸せ』とを探求し、社会ととも に新たな価値を創造する」です。大学病院として、医学、歯学、そして理工学の領域を融合させ、現代の医療のさらなる向上と、これまでにない新しい医療の開発を通じて、人々の健康と幸せに貢献する「トータル・ヘルスケア」を提供してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。