チーム医療

基礎研究者によるPCR検査サポート

当院では、院内感染予防と医療スタッフが安心して働けるように、新型コロナ感染症関連の診療にあたっている医療スタッフの定期的なPCR検査を行っています。しかしPCR検査は鼻腔ぬぐい液を採取すれば終わりではありません。(*)

実はその後、『BSL3』という感染予防管理が厳重な特別な実験室内で、PCR検査の技術を習得したスタッフが防護服を着て数時間かけて作業をする必要があり、病院内の検査部スタッフだけでは処理できません。

そこで普段からPCRを行ってその手技に精通している本学の医学部、歯学部、研究所の基礎研究者に依頼したところ、たくさんの協力が得られ、医療スタッフの定期的なPCR検査が可能になっています。
先日、協力してくださっている基礎研究者の皆様に、看護部スタッフから、「PCR検査を定期的に受けることで、安心して患者さんの看護をすることができます」と感謝のメッセージが届きました。

(*)検査は、①検体中のウイルス不活化、②不活化ウイルスからのRNA抽出、③定量PCRの3段階からなり、①と②をBSL3施設でPPE(防護服)を装着の上で行っています。②のステップを省略して検査を行う施設もあります。これによって時間や労力は確かに軽減できますが、PCR検査の精度は70%程度であるようです。多くの医療従事者の中で一人の感染も見逃さない、という目的のために、①②③からなる最高レベルの検査を実施しています。

PCR検査の流れ

PCR検査ボランティアチーム

  • Staff

    PCR検査ボランティアチーム

    ウイルス制御学分野 山岡昇司教授

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    PCR検査ボランティアチーム

    ウイルス制御学分野 助教(学内講師)

  • Staff

    PCR検査ボランティアチーム

    保健衛生学科 検査技術学専攻 教員