検査項目・基準範囲
当院検査部で測定している検査項目とその基準範囲をお示しします。検査結果のご理解にお役立てください。
院内検査項目一覧(基準範囲)検査に関するお願い
正しい測定条件によって得られた検査結果は、正確な診断や、効果的な治療につながります。
注意事項をお守りくださるよう、ご協力をお願いいたします。
検体検査 検査時のご注意
採血
食事、水分、薬の服用について
採血の際の食事、薬の服用は主治医にご確認をお願いします。
朝は、できるだけ水分(白湯、ミネラルウォーターなどの糖分の含まれないもの)の摂取をお願いします。
服装について
袖のきつい服は避け、ひじ上まで出しやすい格好でお願いします。
安全に採血を受けるために
下記に該当する患者さんはスタッフにお申し出ください。
- 採血や注射時に気分が悪くなる方
- 消毒薬(アルコールなど)や手袋(ラテックスなど)にアレルギーのある方
- 血が止まりにくい方
- 薬の服用(ワーファリン、バイアスピリンなど)
- 血小板の減少など
- 採血や注射で痛みやしびれを感じたことがある方
- 血液透析中でシャントのある方
- 乳房切除術を受けられた方
- 皮弁移植前の方
- CVポートからの採血をご希望の方
採血後の止血について
採血後はもまずに血が止まるまで、5分程度穿刺部位を圧迫してください。
血が止まりにくい方は、長めの圧迫をお願いします。
検査結果・検査項目について
検査結果・検査項目についてご不明な方は、担当医にご相談ください。
採尿(随時尿)
病院で採取する場合は、受付で発行された尿コップに採取します。 ご家庭で尿を採取し持参する場合は、事前にお渡しした尿スピッツに入れてください。
■ 採取手順

- 最初の尿は採取せずに、便器に排尿してください。
- 排尿半ばに達した頃、排尿を止めずに途中の尿を尿カップに採取します。
尿カップの50の目盛りまで入れてください。 - 終わりに近づいたら尿カップへの採取を止め、再び便器に排尿してください。
■ 注意事項
- 生理中の場合は、その旨を主治医に申し出てください。
- ご家庭で採取する場合は、早朝尿が望ましいです。尿スピッツの蓋は漏れないようにしっかり閉めてください。
採尿(24時間蓄尿)
この検査は、24時間の尿量と尿中物質の濃度を測定し、目的とする尿中物質の一日総排泄量を知るために行います。

写真右:蓄尿バッグ
写真左:採尿管(病院への提出用)
しびん、尿をバッグから採尿管へ移す時のスポイト、蓄尿バッグを固定するためのハンガー等はご自分でご用意ください。
■ 採取手順
受診日前日に検査を開始してください。(検査開始・終了時刻はご自分のご都合に合わせてください。) 朝6時に検査を開始し、翌日朝6時に検査を終了するとした場合
- 検査開始朝6時に排尿します。(この尿は捨ててください。)
- この次からの尿を蓄尿バッグにためていきます。
- 翌日朝6時の終了時に、尿意がなくとも排尿し、蓄尿バッグにためます。
- 尿量を記録します。
- 採尿管中央の高さまでバッグから尿を採ります。(残った尿やバッグは捨ててください。)
- 採尿管を中央採血室受付に提出してください。尿量を記録したメモは主治医にお渡しください。
■ 注意事項
- 採尿管に名前と日付をお書きください。
- 排便時に出される尿も流さずためてください。
喀痰検査
■ 採取手順
- 喀痰を喀出する前に、うがいを行い口腔内の常在菌を洗い流します。
- 咳ばらいを行い喀痰を喀出します。黄色や緑色の粘り気のある固まりが喀痰です。
※さらさらとした無色や白色の液体は唾液で検査材料にはなりませんのでご注意ください。 - 採取容器に直接入れてください。(唾がなるべく入らないように)
起床後日常生活を開始した時に喀痰は多く出ます。これは寝ている間に気道に溜まった喀痰が排出されるためです。喀痰があまり出ない場合には、起床直後に採痰するようにしてください。
■ 注意事項
- うがい薬やマウスウォッシュは使わないでください。
- 喀痰をティッシュ等で包まないでください。
- 喀痰は採取容器に入れ冷蔵庫(4℃)で保存してください。喀痰採取後は24時間以内に中央採血室受付に提出してください。
便潜血
胃・十二指腸・大腸から出血しているかどうか、便の中の肉眼では見えないような血液を検出する検査です。
■ 採取手順
- トイレットペーパーを3~4枚重ねたものを水洗用便器に敷いて排便して下さい。
- 便潜血容器の溝に埋まるくらい便表面をまんべんなくこすり取ります。
- キャップをパチンと音がするまで本体に戻します。
- よく混和してください。
■ 注意事項
- 採取量にご注意ください。
- 生理中に採便するのは避けてください。
- 痔疾患のある患者様は、主治医にその旨をお伝えください。
便培養
糞便中の病原微生物を検出し、培養して菌種の同定を行い、効力のある薬が何であるかを調べる検査です。
■ 採取手順
採便管と嫌気ポーターの2種類の容器があります。

採便管
- キャップの内側に付属しているさじで、便を親指の頭ほど採取します。
- 便を容器に入れ、キャップを閉めます。

嫌気ポーター
- 便を小指の頭ほど(液状の場合は1mLほど)採取します。
- 容器を垂直に保ったままキャップを外して、便を容器に入れます。
中の二酸化炭素が容器の外に逃げないように、なるべく短時間で入れてください。
■ 注意事項
便を多く入れ過ぎないでください。(容器内で多量のガスが発生し、蓋が外れる場合があります。)
尿素呼気試験
胃の中のピロリ菌の有無を調べる検査です。
■ 採取手順
- 呼気を採取後、検査薬(ユービット錠)を服用します。
- 5分間横になった後、さらに15分間座って待ちます。
- もう1度呼気を採取して終了です。
■ 注意事項
- 検査前日は、夜9時頃までに食事を終えてください。
検査当日は飲食不可です。(少量のお水のみ摂取可能ですが、飴・ガム等も禁止です。)
検査の1時間前になりましたら、喫煙はしないでください。
服用中のお薬がありましたら、予め主治医にご相談ください。(服用しているお薬が検査結果に影響を与える場合があります)
骨髄検査
腰の骨(腸骨)に針をさし、骨髄液を吸引し、「血液の工場」の異常の有無を調べる検査です。 患者さんによっては、さらに生検といった検査を追加することがあります。診断や、治療の評価のためにおこないます。
外来の方
病院4階内科外来処置室にて行います。
入院の方
病棟 病室あるいは処置室にて行います。
■ 注意事項
検査の時に局所麻酔薬をつかいますので、歯科麻酔などでアレルギーがあった場合は必ず主治医に報告してください。
検査終了後30分~1時間はベッドの上で安静にする必要があるため、検査前にはトイレを済ませてください。
