• 医療・保健衛生に関するアジア・太平洋地域における教育研究拠点を形成するという目的で,東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科環境社会医歯学系では平成13年度より「パブリック・ヘルス・リーダー養成(PHL)特別コース」を実施しています。
  • PHLコースの実績をふまえ、保健医療リーダーを養成するリーダーシップコースのモデルカリキュラムの策定を進めました。
  • PHL特別コースは,将来パブリックヘルス領域における指導的役割を担う人材育成を主眼とし,アジア・太平洋地域,アフリカ、その他の海外の高等教育機関あるいは、保健省・公衆衛生省、そのほか地方保健衛生局等において、保健医療システム構築、政策立案、公共保健システム研究を担う若手の優秀な学生を受け入れています。平成19年度までに,10か国から35名の学生を受け入れ,環境社会医歯学系に所属する33名の教員が指導に当たっています。
  • 同コースでは,日本での講義・演習などの教育指導に加え,留学生の出身地におけるフィールドワークを指導教官とともに行うなど,現地での教育指導体制を確立しています。フィールドワークなどの実践を通して本国および日本における関係機関との連携を深めつつ,現地のニーズを的確に分析し,文化的・社会的実情に即した医療・保健衛生政策を遂行できるリーダーとしての人材育成に,高い教育効果が認められています。
  • 同プログラムは博士課程に在籍する日本人学生の教育プログラムと連動しており,日本人学生についても同様に海外へ派遣し,フィールドワークを通した教育指導を行っています。
  • 授業は講義・演習・実習・論文指導を含めてすべて英語で行われるほか,教材やコミュミケーションにおいても英語を公用語として採用しています。研究能力のみならず,医療・公衆衛生の政策立案・導入に不可欠なコミュミケーション能力の獲得に重点を置き,国際的に活躍できるリーダーの育成を企図しています。
  • 卒業生は博士号取得後,自国に戻り,各国の医療・保健衛生を司る主要機関への就職を果たし,若手リーダーとして医療・保健衛生のシステム構築などにおいて中心的役割を担うなど,高等教育による国際貢献の役割も果たしています。
  • 医歯学リーダーに必要なコンピテンシーに基づく教育カリキュラムを用意しています。
  • 医療保健リーダーシップ教育参加学生は、国際的な学術雑誌に研究成果を多数発表し、医療グローバル化時代に、医療保険の最先端の学術開発を行っています。
  • Academic publications by the participants in health leadership programs, 2005 - 2008